赤根智子・国際刑事裁判所(ICC)ら三人、アフガンにおける米兵によるレイプ・拷問の正式捜査を却下
国際刑事裁判所(ICC)の第2予審判事(赤根智子ら3人)、アフガンにおける米兵レイプ・拷問事件の正式捜査を却下
オランダ・ハーグに本部を置く国際刑事裁判所(ICC)の第2予審裁判部は12日、ベンスダ主任検察官が要請していた正式捜査要請を却下したと発表。
今回要請されていた内容は、アフガニスタンにおけるアメリカ軍の兵士による現地少女たちへの強姦・レイプや虐殺事件
また、CIA職員によるタリバン兵に対する拷問などが裁かれる予定であったとのこと。
国際刑事裁判所(ICC)の第2予審判事(赤根智子ら3人)が米兵によるレイプ・虐殺を見逃す理由
今回、ベンスダ主任検察官の正式捜査の要請を却下した理由として予審裁判部(赤根智子氏など3人)は、
「現地の情勢変化により、関係者の協力が不十分で、捜査が極めて困難であるから」
という理由をあげているとのこと。
米国はそもそもICCに加盟しておらず、またアフガニスタン政府は米国の影響下、傀儡政権であり、米国の不利になるような行動は行わない・・・
そうした環境下では捜査をすることが困難だということです。
極めて現実的な判断ではあります。
事実、ICCのベンスダ主任検察官に対しては米国がビザを取り消すなどの嫌がらせ行為をおこなっています。
米国はアフガニスタンにおけるレイプや拷問の事実を闇に葬り去ろうと必死です。
こうした状況下ではICCもまともに機能できない・・・という判断を下したのは、至極当然の話ではあります。
(ICCが捜査員を派遣しても、今の状況ではエージェントに暗殺されてしまうのがオチでしょう。)
国際刑事裁判所(ICC)の第2予審判事(赤根智子ら3人)の下した裁定は、悪しき前例になりかねない・・・
しかし、これはかなり悪しき前例になりかねない事実でもあります。
つまり、アメリカが脅せば、アメリカの悪事は闇に葬り去られるのが現実になるということですから。
アメリカは中国を悪い国のように指摘していますが、アメリカだってやっていることは大差ありません。
結局のところ、戦争っていうのは多かれ少なかれレイプと拷問と虐殺が混じります。
アメリカは他国のやることには文句をいいますが、自分たちのことになると揉み消しに走ります。
赤根智子ら3人の予審判事は、それを黙認するしかなかった、、、ということです。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチなどは今回の件について、
「協力義務の拒否を事実上許した」として非難。
悪しき前例になることを懸念しています。
非常に困ったことです。
それともう一つ。
日本の外務省は、日本の国際的なプレゼンスを高めるために日本人判事をICCに送り込んでいるようですが(過去三人どれも女性)
今回のような裁定を下しているようですと、逆にアメリカの忠実なポチとして国際社会にアピールすることに繋がりかねません。
ポチはポチらしく、矢面に立つような場所に行かない方がいいのではないかと思います。
下手をすると日本にとばっちりが来かねませんからね。
以上。