決算資料をよくみてみよう
今回は先日4月26日に通期決算を発表したばかりの新日鉄住金(5401)をみてみましょう。
よーくみると、なかなかおもしろいことが発見できますよ!
それではみてみましょう。
今回注目するのはQ2、Q3、Q4決算のなかから、以下の部分についてです。
どうです?
もうお気づきになりましたか?
そう・・・
期を追うごとに、生産量と出荷量の見通しが引き下げられているのです。
ご存知のとおり、2017年は非常に好況でした。
新日鉄住金の決算資料によると、全国粗鋼生産量は全体的には前年比横ばいでした(新日鉄住金の生産は減少しましたが)。
鋼材需要もとても強く、価格は高めに推移しました。
傘下ときわ会の在庫は低水準を維持していました。
本来ならばフルスロットルで生産を行うはずの状況です。
にもかかわらず、生産および販売が減少した理由はなんでしょう???
おいらはそれを
設備老朽化によるトラブル発生
ではないか?とみています。
昨年の大分工場の火災事故をふまえ、設備点検を重点的に行っているのかな?とも思いました。
けれど、設備点検の増加であれば事前に予想できるはずです。
いついつからどれだけの点検をして、修繕をする・・・とスケジュールを組むはずです。
でもそういう感じではない・・・
事前に予想できないことが発生しているから、こんなに毎回のように見通しを引き下げているのではないか?
とみています。
これはあくまでも中卒くんの予想です。
実際にどうなのかは新日鉄住金の経営陣がしっかりとIRすべきでしょう。
むしろ、そういった情報を投資家向け資料でしっかりと開示しない、不都合なことを説明しないあたりに、新日鉄住金という会社の古さを感じます。(これは日本の社会全体のことでもありますが・・・日報隠しやモリカケ問題なども同じような構図じゃないかと思います。)
とりあえず、もし予想していないトラブルが頻発しているようならば、新日鉄住金は将来的に大きな修繕コストを必要とするはずです。
またそれは、新日鉄住金向けに工業用耐火煉瓦を供給する黒崎播磨(5352)にとっては追い風になるかもしれません。(JFE関連だと品川リフラクトリーズです)
とりあえず、おいらは新日鉄住金も黒崎播磨も持っていません(2018年4月28日現在)が、こういう見方もあるんじゃね?みたいなことで書いてみました。
なにか間違ってそうなところがありましたら、ぜひご連絡ください。
待ってます。
なお、上記はあくまでも中卒くん個人の見通しであり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資に当たっては自己責任・自己判断でお願いいたします。