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KDDIがキッザニア買収~多角化をやめ株主還元を充実すべきでは~

KDDIがキッザニア、英会話イーオンなど買収加速~資本効率低下を招く可能性~多角化をやめ株主還元を充実させるべきではないか?・・・という話

 

KDDIがキッザニアを買収したそうです。

KDDI、子どもの職業体験「キッザニア」運営を子会社化 CNET

キッザニアを運営するKCJグループの発行済み株式の過半をKCJグループ創業者の住谷栄之資氏などから取得し子会社にしたのとのこと。

取得額は非公開。

2020年に名古屋にキッザニアを開業する計画も発表

 


 

ここもとKDDIは、本業の通信事業だけでなく、関係の薄い事業に投資を積極化しています。

音楽情報ナタリー

ハウツー情報nanapi

カカクコム 793億円

大和証券グループと資産運用会社設立

英会話のイーオン 861億円

富士山の銘水株式会社

ライフネット生命

じぶん銀行

ルクサ・・・物販サイト

ロコパートナーズ・・・宿泊予約サービス

ショップチャンネル・・・通信販売

 

 

はたして、これらがKDDIの本業とどう関係があるのか?

仮に関係があるとして、KDDIが自社に取り込む必要がどれだけあるのか?

自社に取り込むことでROE、ROAなどはどのように変化するのか

つまるところ、配当や自社株買いをする場合に比べて投資をすることにどれだけメリットがあるのか。資本コストに対する意識はどうなっているのか。

そういう点からみて、今回のキッザニアへの投資を含め、KDDIの経営方針にはよくわからない部分があります。

 

 

過去、移動体通信事業はほぼほぼドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手三社の独壇場でしたが、あしもと格安通信業者によってやや浸食されてきています。

また、楽天が再来年?をめどに日本国内4番目の通信キャリアとして認められることが決まっており、これは通信料の引き下げ競争に繋がる可能性が出ています。

また、総務省もそうした通信料金引き下げを望んでおり、今後のKDDIの事業環境はこれまでよりも厳しいものになりそうです。

 

 

 

だからといって、本業と相乗効果が薄い事業に投資をして子会社の数を増やすのは、KDDIの天下りポストの確保のためだと思われてもしかたないように思います。

 

こういった投資を行うときには、しっかりと株主価値がどれだけ上昇するかを説明すべきだと思います。

KDDIに限らず日本企業全般にいえることですが、どういった基準で投資をしているのか明確にみえてこないことが多いです。

 

とりあえず、KDDIは京セラやトヨタ自動車など大株主が大きすぎて、企業統治がしっかり機能していないように思います。

持ち合い関係の弊害がよく表れている、と感じます。

日本企業全体として、そうした部分が改善されていけばいい。

そう思います。

以上です。