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インド株指数が急落中~BSE SENSEX指数、NSE指数~背景にIL&FSやDHFLを中心としたノンバンクNBFC問題か?

インドの株価指数が9月に入り急落中~BSE SENSEX指数(BSE30)、NSE指数(Nifty50)~背景にノンバンク金融会社(NBFC)問題か?~インフラストラクチャー・リーシング&ファイナンシャル・サービシズ(IL&FS)が破綻~デワン・ハウジング・ファイナンス(DHFL)の短期債売られる~

 

世界の新興国株式市場が崩壊気味のなか、唯一好調を保ってきたインド株指数BSE SENSEX指数(BSE30)、NSE指数(Nifty50)ですが、9月に入ってから急落しており、高値からの下落は一時7%を超えました。

この背景に、ノンバンク金融会社(NBFC / Non-Banking Financial Company )の流動性問題が指摘されています。

地場住宅金融大手デワン・ハウジング・ファイナンス(Dewan Housing Finance Corporation / DHFL)の短期債が大幅に割り引かれて売却される一件があり、同社には信用収縮を懸念した売りが殺到しました。

 

今回は、9月はじめからのインド株急落の一因とされているノンバンク金融会社(NBFC / Non-Banking Financial Company )の流動性問題と、その代表格である地場住宅金融大手デワン・ハウジング・ファイナンス(Dewan Housing Finance Corporation / DHFL)についてみていきます。

まず、インドの主要株価指数Nifty50とBSE30をご覧ください。

 

NSE指数(Nifty50) 日足

 

 

BSE SENSEX指数(BSE30) 日足

 

新興国株式市場の崩壊をものともせず、インドの株価指数は右肩上がりで上昇してきました。

それが9月に入ってからどうも風向きが怪しい。

9月などのキリの良い時の変調は、大きな変化に繋がりやすい。

この下落は、もしかするとインド株の天井を示唆しているかもしれません。

 


 

インフラストラクチャー・リーシング&ファイナンシャル・サービシズ/Infrastructure Leasing & Financial Services (IL&FS)の債務不履行問題

 

きっかけとなったのは、インドでは制度上よくあることですが、ノンバンクNBFC(non-banking finance company)の債務不履行問題です。

今月に入ったあたりからインドでは金融ひっ迫懸念が高まりつつあり、ノンバンク系金融会社(NBFC / non banking finance company)の一部が破綻するのではないか、と噂が広がっていました。

そんななか、実際にインフラストラクチャー・リーシング&ファイナンシャル・サービシズ(Infrastructure Leasing & Financial Services  / IL&FS )が資金繰りに困っていることが報道されます。

今月初めにIL&FSはインドの中小企業向け開発銀行であるSIDBI(Small Industries Development Bank of India)からの債務を帳消しにしてもらったものの・・・

その後9月14日にも返済不履行を起こしてしまい、翌日にもまた不履行・・・破綻しました。

インドでは制度上債権者側から債務不履行を宣言しやすいという問題がありますが、今回はいろいろと頑張った挙句に破綻した、というのが実際のところだと思います。

 

なお、SIDBI(Small Industries Development Bank of India)はインドの中小企業向けなどにマイクロファイナンスなどを中心に行っている金融機関ですが、なぜIL&FSのようなインフラファイナンスの企業に多額の融資をしていたのかは謎です。

ここらへんが、インドの金融機関のガバナンス問題の最たる例だと思います。

 

 

なお、SIDBIの大株主はインドステイト銀行(SBI)です。

ご存知の通りインドステイト銀行SBIグループはインド最大級の公的銀行グループであり、過半をインド政府が保有する金融機関です。

つまり今回の件は、国営のインドステイト銀行SBIの傘下金融機関SIDBIが貸し込んでいたインフラ開発向け金融ユニットIL&FSが破綻した・・・というもの

 

 

しかも、このIL&FSの大株主はインド国有生命保険会社LIC(Life Insurance Corporation of India)です。

LICはインド国有生命保険会社であり、収入保険料のシェアは一位。

最新のデータが見つからないので何とも言えませんが、国有保険会社LICのマーケットシェアはだいたい70%超といったところだと思います。

 

 

というわけで、これはもう、インドの政府系金融機関(とその傘下ノンバンクNBFC)がぐっちゃぐちゃに騙し、騙されあって、内輪で崩壊の危機にある状態・・・ということになろうかと思われます。

 

 

 

なお、こうした金融不安が高まる中、社債市場も大荒れになってしまい、

インドの地場住宅金融大手デワン・ハウジング・ファイナンス(Dewan Housing Finance Corporation Limited / DWNH )という会社の社債が、大幅にディスカウントされた価格で売却されたことが伝わりました。

 

デワン・ハウジング・ファイナンス(DWNH)の株価も大暴落しています。

デワン・ハウジング・ファイナンス(DWNH)については詳しくないのでWikipediaなどを参考にしていますが、インドの低所得者層、中所得者層向けに住宅ローンなどを提供する金融機関とのことです。

デワン・ハウジング・ファイナンス(DWNH)はインド第二の住宅金融会社でインド国内上位50以内の金融機関であり、ドイツのDeutsche Postbank Home Financeを傘下におさめているとのこと。

 

 

こうした金融不安の高まりに対し、ジャイトリー財務相はノンバンク金融会社(NBFC/non-banking finance company)の流動性問題は起こさないと宣言しています。

India reassures equity investors as liquidity fears grow

 

ジャイトリー財務相は、資金供給を潤沢にして、ノンバンク金融会社(NBFC/non-banking finance company)の債務問題は起こさないと言っています。

ただ、これは問題の先送りだと思われます。

より重要な問題は、インドの金融機関が日本の農協なみにガバナンス崩壊していることじゃないかと思います。

地縁血縁による情実融資や、政権からの圧力による融資を簡単に通しやすい環境が、今回のインドのノンバンク金融会社(NBFC/non-banking finance company)の問題の背景にあるはずです。

今までもこういったインドの金融不安は何度も起きてきました。

こういった病原を退治することなく、ただ金融緩和しただけでは将来の火種をより大きくするだけだと思います。

インドはそろそろ本格的に金融機関の民営化と、政府機能のスリム化を進めた方が良いはず。

市場原理の働かないシステムこそが、一番の問題であり、いずれ開国の日はやってくるはずです。

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その時は、たぶん焼け野原になったあとでしょう。

一番おいしい局面だと思います。

以前から書いていますが、欧米資本は次のフロンティアをインドにみつけています。

もしインドの株式がメタメタに売られた時は、投資のチャンスだと思います。

以上です。

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