【統計】FRB地区連銀経済報告(ベージュブック)2018年12月5日
FRB地区連銀経済報告(ベージュブック)2018年12月5日メモ~関税面、賃金面で厳しい意見多め
今回のベージュブックでは広範囲に賃金の上昇を訴える声が出ています。
- ニューヨーク連銀からは、H-1Bビザが切れていたり、入国制限のせいで熟練労働者がいなくなった例や
- フィラデルフィア連銀からは、派遣業者によっては年率6.5%の賃金が上昇しているとの声、
- クリーブランド連銀からは、企業が競争して人を奪い合っている姿がみえますし、
- セントルイス連銀からは、これまでの賃上げよりも今年は引き上げる企業が77%
- シカゴ連銀からは、雇用者がバックレると報告
労働市場はかなりひっ迫している様子がみてとれます。
また、関税に関しても、とくに金属を利用する製造業者において影響が出ているとのこと(クリーブランド)
中国側の関税による農業生産者の景況感はまちまち
価格に関しては、投入コストが販売価格を上回って上昇しているとのことで、マージン悪化が懸念される状況
燃料価格は下がっているものの、輸送コストは上昇
不動産販売は価格が上昇している一方、販売数が落ちているとのこと
自動車販売は落ちているとの指摘
輸入関税前の駆け込みで輸入が増えている(リッチモンド)
関税、金利上昇、労賃上昇により景気への楽観論が退潮してきている
生産の伸びが落ちてきている
消費者への価格転嫁は来年(ボストン)
以上、個人的なメモレベルですみません。
とりあえず、さほど驚きのない(報道ベースで予想できる)ベージュブックとなっており、この内容からすると12月の利上げはほぼ確実と思われます。
ただ、その前に市況が大荒れすれば別ですが。