鉱工業生産2018年02月出荷 その1
自分用の備忘録代わりに纏めます。
見にくいかもしれませんがご容赦ください。
その1
鉄鋼は全体的に減速感。銑鉄は伸びるも粗鋼が伸びず、最終製品も低下、減速傾向。一般的な鋼板類などはピークアウト。
鋳鋼品の伸びだけが異様だが、これは後述する建機、重機、フォークリフトなどの好調を受けた油圧ポンプのケーシング向けなどが伸びているためではないかと思われる。(ただ、建機、重機、クレーンなどは減速感が出てきており、早晩横ばいに向かうのではないかと個人的には予想している。)
鋼矢板は建設リース業向けがほとんどだが、建設業はそろそろピーク感が漂っており在庫を膨らませないようにしているフシがある。こちらは昨年春あたりでピークアウト。
鋼線の下落はネジ、ボルト、バネなど広範な工業、建設の低下を意味しており注意が必要。NEXCO発注のプレストレスト床版工事が一服しており、その影響もあるかもしれない。
亜鉛メッキ鋼板の下落は自動車不振によるものか。
大型プロジェクト向けH形鋼は好調。鉄骨は中規模以上向けは好調だが、小規模ビル向け軽量鉄骨は悪化傾向。建設の二極化が進んでいる可能性。
特殊鋼熱間鋼管と橋梁は季節要因で振れるため無視。
通信用光ファイバケーブルの伸びが鈍化しているのが気になる。これは去年は5G などに向けて好調に推移するとみられていたセクター。通信各社の設備投資が世界的に停滞している可能性。今後の動向に注目。
機器用絶縁電線の伸びは、国内外における設備投資の伸びを反映している。
とりあえず、出荷面だけをみるかぎり、全体としてあまりよくない。
その2
アルミニウムエクステリアやアルミニウムサッシは、樹脂との競合で軟化傾向。
石油ストーブは厳冬を受けて好調。
溶接金網はコンクリート二次製品向けなどに使われるが、これが減速してきているということは、工事も低調に推移するということか。
一般缶の上昇はよくわからない。
架線金物の減速は、通信や電力各社の設備投資が減速気味ということだと思う。
産業用アルミニウム製品があまりよくない。景気回復のモメンタムはすでにピークを越えてきている可能性。
水管ボイラと一般用蒸気タービンの動きからして、火力発電所か何か大型の案件があった模様?特殊要因かも。
空気圧バルブ、シリンダは半導体製造装置需要か?会社で言うとCKDなど。好調だが、ひと頃の勢いはない。
油圧ポンプ、油圧モータなど油圧機器が総じて強い。重機、建機向けと思われるが、下の方をみるとそれらショベル、整地機械、クレーンなど建機、重機が減速気味。海外需要次第ではあるが、国内向け油圧ポンプはじきに減速するのではないか。
コンベヤはリニア工事需要かな?
超硬チップは金属加工の好調さを表しているが、こちらもひと頃の勢いはない。
とりあえず、全体的に減速感が強まる展開。
2に続きます。