2018年8月2日 米国市況概況

 

昨晩のNY市場は貿易戦争を懸念して安寄りしたあと大幅に値を戻して終了。ダウは小幅に下落したものの、S&P500、Nasdaq、ラッセル2000が上昇。

この日はひさしぶりに情報通信、ハイテクセクターに資金が戻る展開。FAAMNGが上昇し、フェイスブックFBは2.75%高、アップルAAPLが2.92%上昇して米国企業としては初の一兆ドル乗せを達成(なお、すでに中国のペトロチャイナは2008年に一兆ドルを達成済み)、アマゾンAMZNが2.07%高、マイクロソフトMSFTが1.27%高、ネットフリックスNFLXが1.81%高、アルファベットGOOGLが0.66%となった。

ただ、それ以外はこれと言った方向性の見えない相場。

対中国の通商摩擦懸念は依然としてくすぶり(トランプ大統領がさらなる関税率引き上げ10%→25%を提案)、資本財セクターはこの日も軟調。

原油価格は不安定でエネルギー株が軟調。

金利は高止まりで推移しており金融株には追い風。

逆に金利高はREITには向かい風で値下がりするものが多い。

公益セクターは総じてこじっかりだが、明確なトレンドを形成してはいない。

ヘルスケア、バイオ、保険、小売りなどもまちまち。

個別には、純現金収支がプラス転換と伝えられたテスラTSLAが16.2%上昇。空売りの買戻しなども巻き込んでいる模様。

化学大手のダウデュポンはマージン悪化で2.2%安。

売買高は66億6000万株

ハイテク主導で戻れるか否かが今後のカギ。