【統計】モンゴルの一人当たりGDP【グラフ】
モンゴルの一人当たりGDP
ソ連経済の崩壊後、モンゴルの経済と一人当たりGDPは長らく低迷を続けました。
その後、2000年の中国WTO加盟を機に中国経済が急速に拡大。
中国の電力需要が拡大し、発電用石炭などの需要が急拡大。
あわせてモリブデンなどの開発が進展。
ターコイズ・ヒル・リソーシズの主導するオユトルゴイ鉱山、エルデネト鉱業が主導するエルデネト鉱山の開発が順調に進んだことで鉱業収入が増加。
一人当たりGDPも10年で9倍近く拡大するという急拡大を示しました。
しかしその後、中国は環境規制を強化。
質の悪い鉄鋼用に利用されてきた石炭や、発電用石炭の輸入を削減したことでモンゴル経済は痛いダメージを受けることになりました。
現在、産業構造の転換がはかられていますが、あゆみは遅々としている状況です。
なお、モンゴルでは国民の半分近くが貧困層に属しています。
鉱業権益などにあずかる一部の富裕層と、それ以外の貧困層の二極化が激しいことがモンゴルの特徴と言えると思います。