【統計】2018年10-12月期GDP ~設備投資の持続性に疑問だが、在庫減はポジティブ

【統計】2018年10-12月期GDP

 

2018年10-12月期GDP 一口メモ

夏場Q3の洪水、地震などの災害で落ち込んだ状況から消費が回復。

堅調な雇用者報酬が背景。

災害復旧に伴う政府支出も押し上げ要因。

ただし外需の落ち込みが深刻化しつつあり、エネルギー価格、輸入原材料価格の低下はあるが純輸出はマイナス寄与。

その一方で設備投資は2016年央あたりからほぼ一貫して増加傾向にある。

企業業績はここもと増収減益決算が増えており、設備投資に伴う減価償却、設備投資に伴う人員増が負担となってきている可能性。

設備投資が人減らしのためのものでなく、生産能力拡大、トップライン増加方向を意識したものが多く、やや気がかりな動き。

この設備投資はたぶん持続不可能だろう。

 

ここにきて在庫を減らす動きが出ており、その点に関してはGDPは見た目以上にポジティブではある。

 

なお、長期の推移に関しては以下のページにて載せてあります。

【統計】日本のGDP寄与度分解

以上。