ウォーレン・バフェットの右腕『チャーリー・マンガー』がイーロン・マスクをこきおろし、中国株投資を積極的に支持
バークシャー・ハサウェイのチャーリー・マンガー副会長、中国株投資、インデックス運用、イーロン・マスク氏について語る
長年にわたるウォーレン・バフェットの右腕であり、バークシャー・ハサウェイの副会長であるチャーリー・マンガー氏が、自社が保有する新聞社Daily Journal Corpの年次総会で様々な質疑に応じました。
その中でチャーリー・マンガー氏は、S&P500種株価指数に連動するような上場インデックス投信ETFを推奨。
“For another considerable period, index investing is going to do better than active stock picking,”
「これから相当先まで、インデックス投資はアクティブ運用の株式投資よりも好成績を収める」
とチャーリー・マンガー氏は言いました。
※注:なお、上場インデックス投信ETFには以下のようなものがあります。
バフェットもおすすめするVOOは経費率最安のS&P500指数連動ETF
SPYは一番古いS&P500指数連動ETF~米国株ETFの先駆け的存在
米国株ETF【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケット~米国株時価総額の99%をカバー
スパイダーSPDR CWI 米国以外の全世界株式に連動するETF
チャーリー・マンガー氏、イーロン・マスク氏について語る
チャーリー・マンガー氏はいつも、「自分のことをIQ170と思っているのに実際は150しかない自信過剰な人物より、120だと考えているのに本当は130ある謙虚な人を採用したい」
と語っています。
このことについて聴衆に質問されたチャーリー・マンガー氏は、
「テスラモーターのイーロン・マスク氏について考えてみたらいい」
と言って聴衆を笑わせました。
イーロン・マスクCEOに健康不安説~アンビエン依存で情緒不安定化?
チャーリー・マンガー氏、中国について強気
チャーリー・マンガー氏は中国についても強気姿勢を語っています。
曰く、中国には米国よりも多くの投資機会があるとのこと。
またバークシャーが出資している電気自動車のBYDはEV市場で今後もっと巨大な企業になる、とのこと。
※注:ここら辺はポジショントークだと思います。
また、中国人の投資家で、ヒマラヤ・キャピタルのリ・ルーに対しては、チャーリー・マンガー氏は自身のカネを預けている唯一の運用者であり、中国のウォーレン・バフェットだと称賛しています。
Charlie Munger targets active managers, Elon Musk; praises China
チャーリー・マンガー氏とは?
チャーリー・マンガー氏は長年ウォーレン・バフェットの右腕として投資の実務をとり行ってきた人物と言われています。
もともとハーバードのロースクール出身の弁護士の方でしたが、投資を中心に生きていくため弁護士を廃業した経歴の方。
非常に知識豊富な方だそうで、ビル・ゲイツはチャーリー・マンガー氏のことを「もっとも幅広い知識を持つ男」と称賛しているのだそうです。
チャーリー・マンガー氏の投資スタンスは基本的にバフェットと似ていて、キャッシュフローを生み出す企業を割安になったら買う、というものだと思います。
しかし、単にそれだけでなく、チャーリー・マンガー氏の場合はやや割高でも、キャッシュフローの成長性が高ければ買っていく、事業優位性が高ければOK、そういったスタンスではないかと個人的には見ています。
マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉
完全なる投資家の頭の中──マンガーとバフェットの議事録 (ウィザードブックシリーズ)
とりあえず、個人的には別に信奉している方でも何でもないわけですが、面白かったので記事にしてみました。以上です。