『JR羽田空港アクセス線』2029年開業で『八潮団地』が再開発&暴騰か?

『JR羽田空港アクセス線』2029年開業で『八潮団地』が再開発&暴騰か?

 

JR東日本、羽田空港へ直通する『JR羽田空港アクセス線』を建設へ~八潮団地はどうなる?

JR東日本が、訪日客が急増する羽田空港へ直通する鉄道路線、『JR羽田空港アクセス線』を建設すると発表しました。

大まかな概略図は以下のようになります。

(JR東日本 経営計画資料より)

 

 

 

『JR羽田空港アクセス線』~実質的な新規鉄道工事は羽田空港~東京貨物ターミナルまでの5㎞区間のみ

今回、『JR羽田空港アクセス線』を建設するにあたっては、コスト削減のために既存の貨物鉄道路線をフル活用する方向で検討されています。

(JR東日本 経営計画資料より)

新規に鉄道建設工事が必要なのは羽田空港第1ビルと第2ビルの間から東京貨物ターミナルまでの区間のみ。

そのあとは『JR羽田空港アクセス線』は以下の三路線に分岐しますが、全て既存の貨物鉄道用の鉄路を再利用したものとなっています。

 

 

 

『JR羽田空港アクセス線』の3路線~東山手ルート、西山手ルート、臨海部ルート~八潮団地のすぐ手前で分岐

『JR羽田空港アクセス線』は、東京貨物ターミナル駅より先は以下の三路線に分岐することになります。

東山手ルート

羽田空港駅 ⇒ 東京貨物ターミナル駅 ⇒ 田町駅 ⇒ 東京駅

現在休止線となっている東海道貨物線の大汐線を再利用。

上野東京ラインから宇都宮線、高崎線、常磐線方面へ直通。

羽田空港駅から東京駅のあいだを18分で結ぶとのこと。

これは、東京モノレール経由での移動28分や、京急空港線経由による33分よりも圧倒的に短い時間での移動が可能になります。

 

西山手ルート

羽田空港駅 ⇒ 東京貨物ターミナル駅 ⇒ 大井町駅 ⇒ 大崎駅 ⇒ 新宿駅

東品川短絡線を建設して品川シーサイド駅と大井町駅の間で「りんかい線」に乗り入れ。

大崎駅から先は山手貨物線に乗り入れ、埼京線へ直通運行。

羽田空港から新宿駅の間を23分で結ぶとのこと。

これは東京モノレール経由での移動46分や、京急空港線経由の41分に比べて約半分程度となっています。

 

臨海部ルート

羽田空港駅 ⇒ 東京貨物ターミナル駅 ⇒ 東京テレポート駅 ⇒ 新木場駅

りんかい線、東臨運輸区回送線を複線化、東京テレポート駅近くでりんかい線に合流、京葉線に直通へ。

羽田空港駅から新木場駅

羽田空港駅から新木場駅のあいだを約20分で結ぶとのこと。

これは、東京モノレール経由で移動41分の約半分とのことです。

 

 

 

 

『JR羽田空港アクセス線』を作る理由

羽田空港は米軍横田基地の管制空域の一部日本側への返還により、離発着回数が大幅に増加します。

また、新滑走路の建設などもじきに行われる予定であり、今よりもさらに多くの旅行客が利用することが見込まれています。

そうした中、現在の京急線と東京モノレール線(JR東日本傘下)、およびシャトルバス輸送だけでは輸送能力の限界が見えてきています。

東京都心や、新規開発中の湾岸エリア、品川付近へのアクセスを向上させるため、今回の『JR羽田空港アクセス線』のプロジェクトが浮上したもようです。

 

 

 

『JR羽田空港アクセス線』の輸送人員数

『JR羽田空港アクセス線』によるピーク時輸送人員数は約2万1000人とのことです。

これは現在の輸送量、東京モノレール1万1000人、京急空港線1万4000人を合わせた量よりやや少ないくらい。

あわせると、『JR羽田空港アクセス線』の開通によって輸送人員数はおよそ1.8倍ちょっと増える程度となります。

 

 

 

『JR羽田空港アクセス線』のためにJR東日本は東京臨海高速鉄道を買収?

『JR羽田空港アクセス線』の運営にあたっては、りんかい線(東京臨海高速鉄道 / TWR )の路線を使う方針となっています。

このため、JR東日本は一体化運用のために、東京臨海高速鉄道株に今よりも多く出資するのではないか(現在は2.41%出資)、場合によっては買収することもあるのではないか、と言われています。(2014年8月22日 TOKYOMX)

ただ、東京都(当時はマスゾエ知事)は慎重な姿勢を示しており、その後も特に動きはないようです。

個人的には、JR東日本は『JR羽田空港アクセス線』の便益の範囲内の使用料金を支払う上下分離の方が好ましいのではないか、と思います。

この数年で、資本効率を考えた経営が求められるように変化してきていますので、JR東日本としても考えを変えた可能性はあります。

 

 

 

『JR羽田空港アクセス線』の新駅は八潮団地の近く?

ここで、いつもtwitterでお世話になっている「まつちよさん」が以下のようなことをtweetしていました。

なるほど、おっしゃる通りです。

以下に八潮団地の位置を載せます。

こんな感じです。

どうでしょうか。

『JR羽田空港アクセス線』が三又に分岐するその直前の場所にあります。

東京貨物ターミナルからすぐ近くでして、首都高速湾岸線も近い。

お世辞にも環境のいい場所ではありませんし、現状、グーグルマップなどで確認していただければわかる通り、かなり老朽化が進んでいます。

 

 

 

『JR羽田空港アクセス線』開通とともにUR八潮団地は再開発?

ええと、それでいろいろ調べてみましたところ、八潮団地には都営やURなど数棟たっているのですが、そのうちのURの八潮団地のほう、すでに新規入居は受付していないようなんですね。

品川八潮パークタウン 潮路南第一・潮路北第二ハイツ・潮路中央ハイツ

つまり、『JR羽田空港アクセス線』の開通とともに、八潮団地の再開発も行われるとみて良いと思います。(もちろん、自分の見立てであって、確実なことはいえませんが。。。)

建設は昭和58年だそうですから、すでに築35年

『JR羽田空港アクセス線』が開通する2029年?には築45年です。

そろそろ建て替え・・・となってもおかしくないですね。

 

 

結論:『JR羽田空港アクセス線』で八潮団地周辺に新駅開設&大規模再開発される可能性は高い?

『JR羽田空港アクセス線』の建設とともに、八潮団地の近くに駅ができる可能性は高いのではないか?という気がします。

と同時に、大規模な再開発もされそうです。

ちょっと不動産検索サイトでみてみました。

品川八潮パークタウン潮路東ハイツ 3LDK 78.32㎡ 南向き3階、リフォーム済みの物件が3680万円だそうです。

だいたい坪155万円くらいでしょうか。

今は陸の孤島でめちゃくちゃ不便ですが、新駅がいずれできる可能性が買い&容積率目いっぱいに建てかえる時に負担ゼロの可能性を考えると、結構わるくない投資先かもしれないな、と思います。

ただし、現状はあまり子育てに向いた地域ではありませんし、自分は赤ちゃんもいるので引っ越す気にはなれませんが・・・。

コンテナ埠頭を眺めたり、高速道路のトラックを眺めるのが好きな人には向いているのではないでしょうか。

自分も独り身なら、ちょっと考えたくもなる立地です。

 

 

『JR羽田空港アクセス線』の建設で品川埠頭方面は再開発されるか?

ここでもうひとつの疑問

『JR羽田空港アクセス線』で品川埠頭方面は再開発されるか?

というもの。

個人的にはありなのかな?とみていたのですが、さきほどの「まつちよさん」との話で、どうもなさそう。

あっても天王洲アイル側だけ開発するくらいじゃないか?という結論になりました。

とりあえず、今回はそんなわけで触れませんが、もし何か機会があれば、また書いてみたいと思います。

 

とりあえず、今回書いたことはかなり個人的な見込みで書いています。

予想は外れる可能性もありますし、あてにされても困ります。

あくまでも個人的な見解としてご理解ください。

以上です。