【3196】ホットランド(築地銀だこ)の業績と株価・決算

【3196】ホットランド(築地銀だこ)の業績と株価・決算

今回はたこ焼き屋チェーン築地銀だこを展開するホットランドの業績と株価を見ていきます。

まずはホットランド(築地銀だこ)の事業内容の説明からはじめましょう。


ホットランド(築地銀だこ)の事業内容

ホットランドはタコ焼屋チェーン店「築地銀だこ」をフランチャイズ展開する企業です。

また、たこ焼だけでなく、お好み焼き飲食店や、居酒屋業態、コールドストーンクレマリー(冷たい石の上でアイスをこねくり回して食わせる業態)、薄皮たい焼き「銀のあん」などいろいろと展開しています。

が、ヒットしたのは築地銀だこくらいなもので、あとは撤退戦となっています。

 

ホットランド(築地銀だこ)は311の東日本大震災後、被災した石巻に一時的に本社を移転

なお、ホットランド(築地銀だこ)は東日本大震災後に、被災した石巻に本社の登記を移転しました。

これによって同地でのタコの調達から加工を行って地域を支援するほか、雇用や税収の増加にもつなげるという、復興を意識したプロジェクトを行いました。

こういった行動を評価する人がいる一方で、なかには

「タコは悪食で、津波の後には大量に増える。※1 それを狙って石巻に移転したんだろう」とか、「放射能汚染で安くなったタコを買うつもりなんじゃないか」などという人もいました。

※1・・・ 理由はあえて言いますまい。タコは雑食です。漁師の方などは、仲間が海で死んだ場合、タコはしばらく食べないようにするそうです。理由はあえていいませんが・・・

なお、現在では石巻から東京に本社を移しています。

 

ホットランド(築地銀だこ)の2018年Q4業績

 

売上が2.1%減、営業利益が22%減

特別損失がドサッと出てきています。

すごいなぁ。

 

 

 

ホットランド(築地銀だこ)の業績詳細

 

こちらはホットランド(築地銀だこ)の簡易損益計算書

まず売上と売上原価でみると、トップラインが減少するいっぽう、国際的なタコ価格の上昇などを背景に売上原価は上昇。

人件費の上昇で製造工場などの賃金も上がっているかもしれません。

とりあえず、売上が減って、原価が伸びるというのは最悪です。

 

 

つぎに、特別損失が今期も多い。

これは店舗撤退によるもののほか、海外事業の失敗、コールドストーンクレマリー事業の「のれん代減損」とのこと。

こうした構造改革に伴う損失発生、いつ収束するのかわからずな状態となっています。

 

 

ホットランド(築地銀だこ)の業績~人手不足が深刻化している可能性

ホットランド(築地銀だこ)の出店店舗数は67、これに対して退店が74店舗と店舗数が減っています。

たぶんに、FC加盟店が儲かっていないのでしょう。

撤退が相次いでおり、非常に難しい状況です。

 

 

ホットランド(築地銀だこ)の課題~儲かる新規FC商材がない

この手のFCビジネスにとっては、FCが商材としておいしいかどうか、そのFCにフランチャイジーが参加したくなるかどうかというのが一番の原動力です。

しかし、どうもホットランド(築地銀だこ)にはそれがみつからない。

たこ焼きで一発あてて、その後はブーム終息と共に縮小均衡でやっていけばどうにかなったと思うんですが、上場して次から次へと新規事業を試さなければならなくなったのが運の尽きな気がしています。

 

ホットランド(築地銀だこ)の株価

ホットランド(築地銀だこ)の株価はみごとに頭を押さえられています。

しかし、一方で買いも入っている。

この背景にはホットランド(築地銀だこ)の株主優待があると思われます。

100株保有で年間3000円ぶんのたこ焼きが食えますので、優待乞食投資家が支えているんじゃないかとみています。

現在、ホットランド(築地銀だこ)の株価は1350円くらいですので、これでいくと株主優待で2.2%ぶんとれるとみているのかもしれません。

個人的には納得しませんが・・・

 

とりあえず、以上です。

個人的にはまったく魅力を感じない銘柄です。以上