【6172】メタップスの業績と株価~2019年Q2決算
個人投資家に大人気(?)のメタップスが中間期決算を発表しています。
あいかわらず、その他収益でかさ上げする手法を利用していることが特徴的です。
なお、前回までの決算と事業内容については以下の記事に纏めていますのでご参照ください。
⇒【6172】メタップスの業績・決算・株価~本業赤字拡大を事業売却益でカバー?
メタップスの2019年Q2業績
https://twitter.com/chu_sotu/status/1117891396692627456
ご覧の通り、メタップスの利益は急回復しているようにみえます。
しかしこれにはちょっと注意が必要なように思われます。
メタップスの業績~損益計算書からみえること
https://twitter.com/chu_sotu/status/1117891620907569152
メタップスの今期業績を押し上げているのは、その他の収益です。
上記で黄色く示した部分ですが、売上総利益よりも販管費の方が多いのです。
その他費用も含めて、このままでは営業赤字ということになります。
それを挽回しているのが、「その他の収益」という項目。
この背景にあるのが、子会社の売却や、一部増資に伴う評価益の計上のようです。
ここらへん、会社によって決算報告書のクセがあり、正直メタップスがどこまでを収益とみなしているのかまで、細かいところはわかりません。
ただ先日増資見通しと伝えらえたVSbiasの増資に伴う非連結化と評価益計上なども「その他収益」に計上されているとされていますので、かなり広範囲にかさ上げされているようにみえます。
なお、2019年12月期通期連結会計期間においては、ICO発行にともなうPLCのうちNPLCに好感されたぶんの全額が売り上げに計上されるとのこと。
PLCのうち75%がNPLCに交換されているとのことで、このぶんが売上に計上されているとのこと。
いろいろとわかりにくい決算になっていますが、とりあえず、これらがなければ実質赤字なのではないか?というのが個人的な見立てです。
なお、上記は情報不足もあって不確実性を伴いますので、判断の責任は負いかねます。
細かい数字に関しては各人で確認されることをお勧めします。
以上です。