業界最大手『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』を売却へ~パイオニアとKKR~倒産ではなく出資構成がかわるだけです

業界最大手『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』を売却へ~パイオニアとKKR~倒産ではありません

 

『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』は無くなりません。倒産ではありません。ご安心を。

音響機器大手のパイオニアと、投資ファンドのKKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)が、DJ機器世界最大手の『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』株式を売却する方針と各種メディアで報じられています。

売却価格は600億から700億円規模になるのではないかとみられていますが、実際のところはまだわかりません。

とりあえず、この件について

「『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』がなくなってしまう!?」

「ショック・・・CDJ-2000NXS2はどうなるの?」

みたいなコメントがいろいろついていますが・・・




 

 

ご安心を。

あくまでも出資構成の変更であって、

『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』が倒産するわけではありません。

 

むしろ、今までは投資ファンドのKKRと親会社の意向で好き勝手できなかったことが、自由にできるようになる分だけ事業は伸びやすいと思います。

『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』はまったく無傷です。

むしろ、2014-15年にパイオニアからKKRに移ったあとに事業自体は成長しています。

 

『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』と異なり、パイオニア本体は倒産の危機にあえいでいます。

こうした状況を受け、パイオニアは資金確保のために『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』のステークの多くを売却しました。

2014年9月16日、KKRはPDJホールディングス株式会社を通じて『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』の発行済み株式のすべてをパイオニアから約590億円で購入する契約を結びます。

パイオニアはこのPDJホールディングス株式会社の第三者割当を引き受け、

KKRがPDJホールディングスの85.05%を取得、パイオニアが残り14.95%の株式を取得する契約をむすびます。

 

今回、『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』を売却するのはこのPDJホールディングスとなるわけです。

つまり、『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』自体には何の問題も起きていません。

事業が右から左へ売り渡されるだけです。

不動産取引などと同じだと思っていいです。

建物ごと誰かに売却されても、その建物が壊されるわけではありません。

利用価値が高ければそのまま使われます。

『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』は十分なマーケット認知度とシェアがありますし、利益もあげやすいポジションにいます。

わざわざ倒産させるはずがありません。

 

 

 

『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』 第4期決算公告から見るに倒産はありえない

毎度のことですが、今回も官報データベースのお世話になっております。

パイオニアDJですが、第4期決算公告でだいぶ赤字を出しています。

しかし、同時期の売上総利益率は50%を超えています。

かなりしっかりした事業です。

KKRは投資ファンドであり、当時から売却をめざして事業のブラッシュアップを狙っていたはず。

この赤字はたぶん、リストラなどで一時的に赤字を膨らませるとともに、のちの決算期の費用分を先んじて計上しておくなどの方法がとられたのではないか?と自分は見ています。

とりあえず、事業自体は非常に好調。

『Pioneer DJ(パイオニアDJ)』が倒産するはずがありません。

 

 

しかしなんですね。

Newspickなどを購読している人でも、このニュースを見て「パイオニアDJ)倒産か!?」みたいに言っちゃう人がいるんですね・・・

しかも実名で、部署さらして、うーん?

いろいろと、おつかれさまです。

とりあえず、以上です。