東京製綱とオリエンタル白石、『CFCCスラブ』を開発~炭素繊維複合材ケーブルを使用したプレキャスト・プレストレスト・コンクリート床版

東京製綱とオリエンタル白石、『CFCCスラブ』を開発~炭素繊維複合材ケーブルを使用したプレキャスト・プレストレスト・コンクリート床版

 

東京製綱とオリエンタル白石が、CFCC(炭素繊維複合材ケーブル)のプレキャストPCを開発

鉄鋼製品大手の東京製綱と、プレストレストコンクリート施工大手のオリエンタル白石が提携。

腐食しないCFCC(炭素繊維複合材ケーブル)を緊張材に使用した道路床版『CFCCスラブ』を開発したとのことです。

この道路床版『CFCCスラブ』は塩害や凍結防止剤による影響に強く、海岸近くや寒冷地での利用に適しているとのこと。

 

 

 

両社はすでに輪荷重走行疲労試験を終え、構造性能試験もすべて完了。

実際の橋に利用する段階になっているとのことです。

なお、今回開発されたCFCC(炭素繊維複合材ケーブル)を利用した道路床版『CFCCスラブ』は、当然、これまでよりも高コストになるとのこと。

ただ、耐久性確保における確実性は高まること。

また、LCC(ライフサイクルコスト)低減の観点からは好ましい可能性があるとのことで、導入を促していきたいもようです。

 

 

 

 

炭素繊維複合材ケーブルCFCCを利用したプレキャストPCに対する個人的見解

これまでのプレストレストコンクリートでも、しっかり管理・施工すれば100年近く、もしくはそれ以上持つであろうと言われています。

しかし、こうした腐食しない材料が建材として使用されていくことになれば、それこそ地震などで破壊されない限りは、半永久的に構造物が残ることになります。

これはある意味画期的かもしれません。

コストとの兼ね合いもありますし、今後実際の使用で問題点が見つかる可能性もありますが、とりあえず、夢が広がる話です。