2018年3月鉱工業生産速報1のつづきです。
とりあえず、1と同様に見ていきましょう。
直近4か月と前年同月を比較して、変化率を%で示しています。
混合機・撹拌機などは好調。インバウンドによる化粧品・日用品需要による製造ライン増設の影響によるものだと思われます。
半導体製造装置は再加速しているのかどうか、来月分をみるまで判断保留。
数値制御ロボットは絶好調。
装輪式トラクタも好調
コンバインは減少
数値制御旋盤、研削盤、マシニングセンタなどが好調、モノづくり分野で設備投資が世界的に盛り上がっていることがよくわかる。
織機・編み機も好調。島精機など?高性能な製品は需要旺盛。
特殊鋼切削工具、ダイヤモンド工具、エンドミルなども総じて強い動き。
アネロイド型圧力計も好調。この業界だと長野計器が有力か。
精密測定器は用途が広すぎるのパス
デジタルフルカラー複写機はダメダメ、リコーなどが関連銘柄。
抵抗器は好調。ロームなど。
コンデンサとコネクタ、通信・電子装置用スイッチにピーク感。中国スマホ需要減の影響を受けているもよう。
磁気テープはよくわからない。
スイッチング電源はだいぶ減速してきたが、半導体製造装置向けに売れている。コーセルなどが有力。
中小型液晶はボロボロ
整流素子が伸びている。EV向けなども含む?ロームやサンケン電子が関連銘柄。
モス型半導体集積回路(メモリ)は是公調
CCDの落ち込みがキツイ。ソニーに影響。
混成集積回路は弱いが、何のせいなのか具体的なものがみえない。
シリコンウエハは安定した伸び。
非標準三相誘導電動機も安定した伸びだが、用途が広すぎてよくわからない。
サーボモーターは輸出も含め、ロボット、工作機械や半導体製造装置向けに堅調。安川電機が有力。
標準変圧器、非標準変圧器は用途が広すぎてよくわからない。
電力変換装置(パワーコンディショナー)の好調さは太陽光発電向け?よくわからない。
開閉器、遮断機も幅広すぎてわからん。
家庭向けの電気製品は総じてダメ。
温水洗浄便座も下落してきている。いままで好調なのが当然だったのでインパクトあるかも。
電子顕微鏡が好調な理由はよくわからない。
医療用X線装置、医療用超音波応用装置が急減速。理由はわからないが、続くようであれば関連企業には下押し圧力。
IC測定器も一気に急減速。アンリツなど?
太陽電池モジュールは日本製は価格競争力がない。減少傾向変わらず。
携帯電話もダメ。ソニーなどだと思うが、売れていない。
薄型テレビは横ばい圏。
ロボット、編み機、化粧品製造など、個別には盛り上がっている分野がありますが、全体への波及がありません。全体的にはやや弱い動きに入ってきている印象です。
次の記事:鉱工業生産3につづきます。