2018年7月27日 米国市況概況

 

昨晩のNY市場はダウ、ナスダック、S&P500、ラッセル2000揃ってすべてマイナス。とくにNasdaq 1.46%安とラッセル2000 1.89%安とこの2指数の下げがきつく全体の地合いを悪化させた。

業種別にみると、この日一番上昇したのは通信セクター。AT&T (T)が2.40%高、ベライゾンVZが1.62%高。どちらも高配当で知られる銘柄である。

また、タバコのフィリップモリスインターナショナルPM 1.20%高、アルトリアMO 3.21%高も堅調。これまた、どちらも高配当で知られた銘柄である。

同じく配当の観点でみると、昨日大幅高した電力、公益セクターはこの日は一服の動き。

そこそこの配当がありつつ利上げの恩恵を受けるセクターとして保険セクターからはメットライフMET、プルデンシャルPRU、リンカーンナショナルLNC、トーチマークTMKなどが1%近辺の上昇。プリンシパルフィナンシャルグループPFGが4.07%高。

なお、配当は高いが不動産・REIT系は下げていることがやや特徴的か。

 

 

逆にこの日一番の下落は情報通信セクターで、FAANGが大崩れ。好決算を叩きだしたにも関わらず下げているアルファベットGOOGL2.54%安、昨晩の大崩れの影響が残るフェイスブックFBが0.78%安、他にマイクロソフトMSFT1.77%安、アップルAAPL1.66%安、ネットフリックスNFLX2.17%安などとなっている。

また、ソフトウェア会社、アドビADBE、セールスフォースCRM、レッドハットRHT、イントゥイットINTUなども下落。

ジュニパーネットワークスJNPRは決算を嫌気して7.33%安。シスコCSCOにも波及して2.21%安。

ストレージ大手ウェスタンデジタルも決算でNAND市況の悪化傾向がみえたことから7.73%安。同セクターのシーゲートSTXにも波及して4.95%安

ただ、半導体製造装置はラムリサーチLRCX 7.2%高の好決算を受けてアプライドマテリアルAMAT、KLAテンコールKLACが2%台半ばの上昇。

ゲーム大手のエレクトロニックアーツEAも決算を嫌気して5.70%安、アクティビジョンにも波及して2.95%安

他にクレジットサービスのビザV、マスターカードMA、ペイパルPYPL、キャピタルワンCOFなども下落

バイオ株も総じて下落。とくにアレクシオンファーマシューティカルALXN、イルミナILMNは3%台半ばの下落

金融株は総じてこじっかり、石油株はまちまちやや軟調。石油株はここもとの市況好調にも関わらず利益水準が伸びていない。上流下流ともに設備投資が減っており好況時の利益回復が鈍いことが今四半期の決算でみえてきており、嫌気される動きか。

 

個別にはサーバー用途の分野でAMDのシェアが上昇中とのことでインテルINTCが8.59%安。

オンライン旅行取次エクスペディアEXPEがアナリストコンセンサスを大幅に上回る決算で9.53%高。

ツイッターTWTRは決算でMAUがアナリスト予想を下回り20.5%下落。

アマゾンAMZNは決算を好感して上昇したものの、その後押し戻されて0.51%高。

CEOのセクハラ疑惑が一部で報じられたCBSが6.12%安。

 

 

どうも、ここ数か月市場を牽引していた情報通信系銘柄の崩壊が、最近目立っているようにみえる。多くの人たちがこれら銘柄を「下げたら買いたい」と思っている。たぶん、実際にたくさん買われているはず。需給は悪化する一方で、一旦は落ち着いた動きになるだろう。

問題はそのあと。アメリカ国内でも何らかの規制当局の動きがあるのではないか?と個人的には感じている。なんとなくの感覚だけど。それが動き出してしまった場合、既存のバリュエーション予測が意味を持たなくなるはず。

それが一番怖いところ。

 

 

とりあえず、合算出来高68億株くらい。そこそこの数字。