Paytm(ペイティーエム)はインド初のバフェット銘柄になるか?

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インドのQR決済大手ペイティーエム(Paytm)の親会社ワン97にウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイが出資か?

ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)ひきいるバークシャー・ハザウェイ (Berkshire Hathaway)が、インドのデジタル決済大手ペイティーエム(Paytm)の親会社ワン97(One97 Communications)に出資する可能性と報じられています。

Berkshire Hathaway in talks to buy stake in India’s Paytm: Economic …

 

報道によると、バークシャー・ハザウェイはPaytm(ペイティーエム)の親会社ワン97(One97 Communications)の株式3~4%の取得を目指しているとのことです。

Paytm(ペイティーエム)の親会社ワン97へのバークシャー・ハザウェイの出資が実現すれば、ウォーレン・バフェット氏にとって初のインド案件ということになります。


まず最初に、Paytm(ペイティーエム)という会社について紹介します。

 

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Paytm(ペイティーエム)はインドのウッタル・プラデシュ州に拠点を置く電子商取引および電子決済企業です。

One97 communication (ワン97コミュニケーション)の傘下企業として2010年に設立されたPaytm(ペイティーエム)はインド全土に2億人以上の利用者を抱え(2017年2月現在)、ネット通販サイトなどにも進出するなど事業拡大を目指しています。

Paytm(ペイティーエム)のCEOはビジャイ・シェカル・シャルマ、COOはAmit Sinhaです。

Paytm(ペイティーエム)は決済用銀行業の免許もインド準備銀行から与えられており「Paytm Payments Bank Limited」としてデビットカード、送金オンラインバンキング、貯蓄口座の提供を行っています。

決済銀行行の出資比率はビジャイ・シェカル・シャルマが51%となっているそうで(Wikipedia情報)、個人が銀行業の過半を持つという珍しい状況になっているようです。

またPaytm(ペイティーエム)ユーザーのためのMMF(マネーマーケットファンド)の事業申請も行っているということです。

近年、同社には世界中から出資のオファーが絶えません。

インドの大富豪ラタン・タタが個人的に出資しているほか、アリババグループおよび同グループの金融子会社アント・フィナンシャル(Ant Financial)も出資、ソフトバンクや台湾Mediatekの投資ファンドマウンテン・キャピタルからも出資を集めるなど、多方面から資金を集めています。

このPaytm(ペイティーエム)の親会社ワン97への投資をウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイが行うかも?というのが今回のニュースです。

 

なお、Paytm(ペイティーエム)の名前の由来はPay through Mobile「モバイルを通じての支払い」という意味だそうです。

このPaytmの親会社がワン97(One97 Communications)ということになります。


このことはアメリカ企業、アメリカの富豪たちの中国離れ、インドへの近寄りの一環のように個人的には思われます。

思い出してみれば、バフェットは2000年代の初め頃に中国株に投資をしました。

中国は2002年からWTO加盟国として多くの投資を集めます。

その資金の出どころは先進国、特にアメリカのマネーが大きかったのですが、そのなかにバフェットの資金もあったわけです。

バフェットは、中国の石油大手ペトロチャイナに投資をします。

ペトロチャイナはかなりバリュー投資の色彩が強かったと思います。自分も当時ペトロチャイナを買ってましたから、バフェットが買ってきたことに安心しました。

折からのエネルギー株ブームもあり、ADR市場で20米ドル程度だったペトロチャイナ株は、2007年後半には260ドルをつけます。なんと、時価総額1兆ドルです。

世界初の時価総額一兆ドル企業はペトロチャイナとなりました

アップルじゃありません。Appleは、「アメリカ企業初の」時価総額一兆ドル企業です。

その後、うまいことペトロチャイナをExitしたバフェットは、今度は2008年にBYD(比亜迪)へ投資を行います。

自分は、これがよくわからなかった。

経営者の素性からしてよくわかりませんし、バフェットが今まで行っていたような投資手法の範疇からはずれた投資先でしたから。

かなりベンチャー投資の色合いが強い投資だったと思います。

その後、同社株は以下のような株価推移を辿ります。

 

 


自分は、今回のバークシャー・ハザウェイによるPaytm(ペイティーエム)の親会社ワン97(One97 Communications)への出資交渉が、これら一連の中国株投資と微妙に重なってみえます。

ペイティーエム(Paytm)の評価額は既に1兆円超。ソフトバンクグループやアリババも出資しています。ある程度固まった評価のある企業です。

ですからペイティーエム(Paytm)への投資は、ペトロチャイナへの投資のようなバリュー投資でもありませんし、BYDへの投資のようなベンチャー投資とも異なります。その中間地点のような感じでしょうか。

とりあえず言えることは、バフェットの目線がワン97やPaytmだけでなく、インドにも向き始めている、ということだと思います。

そしてこれは、Walmart(ウォルマート)によるFlipkart(フリップカート)買収や、Amazonのインド国内での事業拡大方針なども影響しているように感じています。

あきらかに、アメリカの大企業がインドの消費者向けサービスで今後稼ごうとしている・・・そんな感じに見えます。


 

インドにはインドのカントリーリスクがありますが、少なくとも政治リスクは中国より低い、と見積もっているのかもしれません。

インドは大英帝国の一部でしたから、法律や価値観などが欧米的だとみなしているのかもしれません。

または、世界の上の方の人間たちだけで共有されている何かがあるのかもしれません。アメリカの企業、富豪は、いっきにインド向けビジネスを拡大しています。

この流れは、少なくとも向こう10年は続くと思います。

過去10年、インドに投資した日本企業は「ちょっと早すぎた・・・」と後悔しているところが多かったように思いますが、収穫期がやってくるかもしれません。

今回のバフェットによるペイティーエム(Paytm)の親会社ワン97への投資で思うことは、インドビジネスに強いところは要注目だ、ということです。

べつに今すぐ買う必要はないと思います。バリュエーションは高いですし、景気後退時にはやはり新興国の資産は弱いですから。

でも、もしいったん大きく崩れたなら、インドは美味しいと思います。

自分は、早くガラがこないかなぁと待ちわびています。

以上です。

 


続報:Paytm親会社のワン97(One97 Communications)へウォーレン・バフェット率いるバークシャーハザウェイの出資が決まりました。

Berkshire Hathaway Invests in India’s One97 Communications

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デビー・ボサネック氏によると、バークシャーはワン97株3-4%を取得するとのこと。ワン97の企業価値は100億ドル(約1兆1000億円)余りと評価されることになるとのことです。

今回のワン97への投資に関して、バフェット氏は直接関与していないとのことです。