2018年9月7日 米国市況概況

 

 

 

昨晩のNY市場はダウ、ナスダック、S&P500、ラッセル2000のすべてが下落。ただし下げ幅は0.3%程度と小幅な動き。

5分足チャートをみてもわかるが、綺麗に上値トレンドと下値トレンドが連なっている。

人為的というかAI的というか、独特な動きのように感じる。

 

この日はトランプ大統領が新たに2670億ドルぶんの中国製品に追加関税をかけると言い出し、市場の重しとなった。

金利は久しぶりの2.93%程度まで上昇しており、これが不動産と公益に重し。

この2セクターはどちらかというとCFの安定したディフェンシブ寄りのセクターだが、金利上昇にはめっぽう弱い。

いっぽうで金利上昇を好感するはずの金融セクターは0.11%下落とさえない動き。

この日の上昇セクターはヘルスケアのみ。

なかでも旧来型の医薬品メーカーが上がっている一方で、

バイオ、医療設備関連はマチマチな展開。

エネルギー、一般消費財セクターなどは0.02~0.03%程度下げた程度で、そこそこしっかりした動きなはずだが、ヒートマップをみるとセクター内でもまちまちな動きとなっており、方向感は明確でない。

この日、堅調だったのは決算での見通し上方修正をうけたブロードコムAVGOくらいか

逆に下げた銘柄でいくと、直近安値を割ってきた資源大手のフリーポートマクモランFCXが個人的には気になるところ。

カントリーリスクを受けたものなのか、それとも資源価格の下落を見越してのものなのか。どちらもか?

 

 

とりあえず、以前も書いたがAMZNとAAPLだけで牽引する相場は無理がある。

この二社の下落後に他の銘柄が広く浅く買われるようなら相場の持続性はあるとみて良いと思うが、そうでないならAMZNとAAPLだけが上昇する局所バブルが発生じゃなかろうか・・・どうなることか。

 

この日の合算出来高は62.5億株。

市場の厚みはそこそこ戻ってきている。