地図大手TomTom株暴落~ルノー日産がGoogleと提携との報道で~ゼンリンと提携

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ルノー日産がGoogleと提携発表~ゼンリン、Appleとも提携している地図大手トムトム(TomTom)の株価が24.4%暴落~

 

 

オランダの地図大手で日本のゼンリンと提携しているトムトム(TomTom)の株価が24.4%も暴落しました。

 

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これは、前日に日産ルノー連合がグーグルと提携すると発表したことが引き金になっています。

ルノー・日産・三菱自がグーグルと提携、インフォテインメントなど強化 ロイター

 

今回の提携はあくまでも車内インフォテインメント分野での提携なのですが、地図情報や3Dマッピングデータの利用などでもGoogleが進出してくるのではないか、との恐れが出ているようです。

 

今回の提携が果たしてそこまでのものかどうかはまだわかりませんが、可能性はあると思います。

とりあえず、今回は地図業界についてみてみましょう。

 

 

自動運転のキモである3Dマッピング業界は、おもに蘭トムトム(TomTom)、独Here、米Googleでシェアを争っている状況

 

ナビゲーションシステム業界は数年前から、自動運転分野で非常に注目が集まっています。

言うまでもありませんが、自動運転には地図が必要です。

それも3Dマッピングされた地図が必要です。

しかも、最新の3D地図情報が必要です。

これら最新の3Dマッピングデータを得るために、各社は実際に走っているクルマに実走行データを送ってもらい、それを収集してクラウド上にある地図を常に新しいものに更新しながら、自動運転に役立つものに変えていく作業をしています。

つまり、自動運転用データ収集のために自動車を大量に供給する企業がより優位なポジションを占めることになる・・・とされています。

この分野で一歩先を進むのが、旧Navteq、現在のHereです。

 

 

米国に強いナブテックと欧州に強いノキアが生み出した地図会社HERE

ドイツのHereは北米に強いNavteqとノキア子会社のGate5を源流とする企業です。

Navteqはその後Ovi Mapsと名前を変え、ノキア傘下に入ったのちはNokia Mapsとブランド名を変更してきました。

欧州と北米に強く、世界のカーナビ向け地図のシェアは8割といわれています。

クライアントとしてはBMW、アウディ、フォルクスワーゲン、ダイムラー、メルセデスなどのほか、トヨタ、ヒュンダイ、アルパイン、ガーミン、オラクル、Amazon、グラブなどが挙げられます。(ここらへんは情報が古い可能性があります。現在は変わっているかもしれません。)

現在はドイツの自動車連合群(BMW、ダイムラー、アウディ・VW)が過半株式を握っており、また、コンチネンタルやボッシュも出資しており、まさにドイツの国策企業のような位置づけになっています。なお、インテルやパイオニアも一部出資しています。

もはや、地図業界のデファクトスタンダードのような地位にあるHEREですが、ここにきて急激に追い上げてきているのがGoogleです。

 

ご存知の通りGoogleはGoogleMapなど、地図技術の進化に非常に注力しています。

また、傘下のWaymoは自動運転技術を研究開発しており、GoogleおよびWaymoの自動運転技術に関する有効特許件数は、すでにトヨタなど旧来の自動車メーカーを凌駕しているともいわれています。

自動運転の特許 評価でグーグルトヨタ逆転 日本経済新聞20180912

まぁ、この日本特許分析会社パテント・リザルトという会社がどんな会社なのかもわかりませんし、自動運転特許競争力スコアの算出方法もわからないので、これだけをもってGoogleがすごいとは言い切れないのですが・・・

とりあえず、かなりの実力になってきているという評価のようです。

 

 

で、今回このGoogleと、2017年に世界で一番自動車を売った自動車連合であるルノー日産が提携というニュースは、地図業界同業のトムトム(TomTom)にとっては痛い話だったようです。

先ほどのHEREのクライアントリストをみてもわかるとおり、ルノー日産はこれまでHERE陣営ではなかったんです。トムトム(TomTom)陣営だったわけですね。

https://www.tomtom.com/en_gb/in-dash-navigation/renault/

 

トムトム(TomTom)にとっては大口顧客であるルノー日産がGoogleに転向するかも・・・

という騒ぎになっているようなんですね。

とりあえず、今回の提携はあくまでもインフォテインメント分野のみでの提携という発表ですが、そのうちGoogleとさらに親密になってしまうんじゃないかと、そういう女々しい感じがこのチャートに表れているわけです。

 

 

ちなみに、トムトム(TomTom)はAppleにも地図を提供しています。

そう・・・2012年にApple地図でいろいろ騒ぎになりましたが、あの地図データはトムトム(TomTom)が提供したものです。

Apple地図は現在でもARだとか3D技術だとかいろいろ導入していますが、どれもGoogleに劣っているように感じます。あくまでも主観ですが、微妙に使いにくい・・・

ちなみに、当然のことながら、AppleWatchなどに入っている地図もトムトム(TomTom)のものです。

 

 

なお、車載分野でのトムトム(TomTom)陣営は、上記のとおりルノー日産のほか、トヨタ、レクサス、フィアット、マツダの一部車種が対象になっています。

またUberもトムトム(TomTom)の地図を利用しています・・・が、いかんせんHERE陣営に比べて広がりがないように感じます。

 

そんなパッとしない状況の中、トムトム(TomTom)の株価はずっと低迷しています。

 

かつて、非常に高い評価を受けてきたトムトム(TomTom)ですが、今ではこの体たらくです。

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ベンチャー投資というのは、当たればデカいですが、外れると悲惨ですね。

今後のトムトム(TomTom)としては、Appleに買収されることを願うほかないのではないか、と思います。

以上です。