S&P500
10年債利回り
WTI原油
昨晩のNY市場はダウとラッセル2000がマイナス、S&P500とNasdaqは実質的に横ばいとなった。
ここもと戻りを試す動きとなっていたアメリカ株だが、昨晩は足踏み。
いまだ急落前の半値戻しにも達しておらず、リバウンド力は弱い。
この日は朝方に住宅関連の統計2本があったが、そのどちらもが金利上昇による景気下押し圧力を示すもの。
住宅着工統計は特に業者関連の多い複数世帯の部分が落ちており、個人よりも早く金利上昇への対応がとられている様子がみえていた。
その後は午後に9月FOMC議事要旨公表を控えて警戒感の漂う展開だったが、実際に出てきた議事要旨はやはり、ややタカ派的なスタンスのもの。
これに株式よりも債券市場がやや大きく反応
金利に上昇圧力がかかっていた。
セクター的には金利上昇を好感する金融セクターは上昇。
一方で金利上昇を嫌気するはずの公益、不動産はさほどネガティブに反応しておらず、長期的な金利先高観はまだ完全に醸成されたとは言えない状況か?
むしろこの日は住宅関連の指標悪化を受けて、ホームデポHD、ロウズLOWなどホームセンター大手が大きく下落。
原油価格下落を受けてエネルギー関連も売られた。
また、資源やエネルギーの輸送で潤っていた鉄道セクターなども大きく売られる一方
エネルギー価格の下落がポジティブに働きやすい大手航空会社の株価は軒並み上昇。
とくにユナイテッド航空UALはこの日に決算を発表しており6%近い上昇となった。
その他、ジョンソンエンドジョンソンJNJなど大手製薬の一部も決算内容を好感して上昇
FAANGは総じて渋い動きであったが、ネットフリックスNFLXは業績の伸び好調で株価上昇
IBMは決算が嫌気され大幅安だが、全体に波及はしていない。
森をみるとより木をみる相場に転換している。
なお、合算売買高は70.8億株
ちょっとエネルギーが落ち始めているか。