【メキシコ】与党・国家再生運動(MORENA)~銀行の手数料収入を禁じる方針~カラベオ・カマレナ上院議員とモンレアル・アビラ上院議員が法案提出
メキシコの与党・国家再生運動(MORENA)のカラベオ・カマレナ上院議員とリカルド・モンレアル・アビラ上院議員(Ricardo Monreal Ávila )が「銀行の手数料収入を禁じるための法案」を提出。
この法案はクレジットカード支払いの決済手数料、年間手数料、遅延損害金手数料、銀行間送金手数料、その他手数料を撤廃もしくは軽減させるというもの。
メキシコ次期与党が銀行手数料引き下げ法案提出、同国株6%下落
法案を提出したリカルド・モンレアル・アビラ上院議員は国家再生運動(MORENA)の上院トップとのこと。
また、アンドレス・マヌエル・ロペスオブラドール(Andres Manuel Lopez Obrador)次期大統領が率いる与党・国家再生運動(MORENA)は上下両院の過半数を握っていることから、この法案は通る可能性が高いとのこと。
なお、メキシコでは銀行の収入に占める手数料収入は1/3を占めており、この法案が通った場合には銀行の経営の根幹が揺らぐ可能性が高いとのこと。
これを受けて、当然のことながらメキシコの銀行株が急落。
インブルサ、バノルテ、サンタンデールなどそれぞれ10%程度下落。
銀行株以外にも波及し、米系小売りのウォルマート・デ・メヒキなども下落した。
なお、自分の提出した法案でありながら、リカルド・モンレアル・アビラ上院議員は市場に対して「神経質にならないように」とコメント。
同法案が通るまでにはカルロス・ウルスア大蔵公債相が専門家に評価を依頼するとのことで、今回の法案がそのまま通るとは限らないとのこと。
個人的見解
与党・国家再生運動(MORENA)が左派系政権であることは十分に理解されていました・・・
が、それにしてもしょっぱなからかなり衝撃的な政策を打ってきたなぁという印象。
仮にこのままのかたちで法案がとおったなら、メキシコの金融がかなり危ういことになるのではないか、という気がします。
とりあえず、これがどのように転ぶのか、注視が必要だと思います。
今後、詳報がありましたら追加していきます。