イタリア五つ星運動、非上場金融機関の保有する国債を時価会計から外す提案

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イタリアの五つ星運動、非上場金融機関を国債変動リスクから守るアイデアを提案

 

 

イタリアの連立与党を組む左派「五つ星運動」が、非上場金融機関を国債変動リスクから守るためのアイデアを提案しています。

Italy’s 5-Star says wants to shield unlisted banks from bond price swings

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具体的には、非上場の銀行と保険会社は、保有するイタリア国債を時価会計しなくてもいいことにするという内容。

これは五つ星運動の下院財政委員会メンバーが明らかにしたものとのことです。


 

とりあえず、これまでの経緯を軽く纏めますと、

イタリアのジュゼッペ・コンテ政権(「左派・五つ星運動」と「右派・同盟」の連立政権)は財政政策をめぐり対EUで共闘

財政拡大策に舵を切ります。

 

これを受けてEUはイタリアに財政規律を維持するよう圧力をかけています。

制裁措置の発動もチラつかせながら、圧力を加えています。

 

こうしたなか、イタリア国債のドイツ国債とのスプレッドが大きく開きました。

イタリア国債の利回りが急上昇しています。

国債の利回りが上がるということは、国債の価格が下がるということです。

これでいちばん困っているのは、イタリアの銀行だといわれています。

おかげさまでイタリアの大手行は軒並み株価が下落しています。(またイタリアの債務を大量に引き受けてきたフランスの銀行も大きく落ちています)

上場している銀行だけでなく、イタリアの零細銀行はさらに苦しい状況と伝わっています。

保険会社にも影響しています。

イタリアの連立政権はバラマキ政策もしたいけど、銀行の財務も気になる・・・どうしたらいいだろう・・・というなかで出てきたのが今回の提案です。

 

 

 

しかし・・・時価会計をしなくていいとか言っても、それは余計に不信感を生むことに繋がると思うわけですが、大丈夫なんでしょうか。

なんだか日本の協栄生命とか千代田生命の末期を思い出させてくれますね。

あのころは国債ではありませんでしたが、時価会計を免除とかそういう話を聞くと、90年代末期の日本を思い出してしまいます。

 

 

ちなみに、連立政権のもう一方の「同盟」もなかなかにエキセントリックなことを言っています。

イタリアのジャンカルロ・ジョルゲッティ官房長官、銀行株の空売り禁止を提案~国債価格下落で信用不安拡大か~

こちらは銀行株の空売りを禁止しろとの要請です。

どちらの政党も、マーケットの機能を無視するあたりは全く同じです。

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なかなか面白い連中です。

きっともっと面白いことをやってくれるでしょう・・・イタリアに貸付の多いフランスのソシエテジェネラルさん、おつかれさまでした。