【統計】米国パイプライン石油輸送量【グラフ】

【統計】米国パイプライン石油輸送量【グラフ】

米国のパイプラインによる石油輸送量です。

この統計は、EIAのデータなどをもとに作成されています。

アメリカではオクラホマ州ペイン郡クッシングの原油在庫が事実上の取引在庫となっており、これの輸送に長い間パイプラインが利用されてきました。

こうした需要から長らく安定的に推移してきたパイプライン輸送量でしたが、2010年代のシェールオイル開発増加によって大きく利用目的が拡大。

テキサス州のパーミアン盆地から直接関連製油所へ輸送する需要などのため輸送力が拡大しているほか、カナダのオイルサンドから米国を縦断するかたちで製油所まで運ぶパイプラインも建設中。

現在の輸送量は2010年代前半の約1.5倍となっております。

今後も各地でパイプライン建設予定であり、輸送量増加が予想されています。

【週間】米国石油採掘リグ稼働数

【週間】EIA週間原油在庫統計

 

米国パイプライン石油輸送量 季節調整済み

 

米国パイプライン石油輸送量

 

なお、パイプライン開発に対しては環境保護団体および先祖代々の権利を主張するインディオ系の人々が反対をしています。

キンダーモーガンなどが開発中のパイプラインはこのため大きく開業が遅延している状況です。(2019年現在)

以上。