2018年4月13日 ニュースまとめ

備忘録がわりにニュース記事をまとめます。

個人的に重要と感じたものを独断で掻い摘んで纏めます。

この記事は日中随時更新します。


(9時49分)

米輸入物価指数、3月は横ばい 市場予測下回る

石油と天然ガスの値下がりによるものです。非燃料輸入価格は0.2%上昇。

英国、シリア対応は証拠に基づき慎重に検討=EU離脱担当相
Britons lack appetite for war in Syria: 43% against military strikes, YouGov poll reveals

英国民の22%しかシリア攻撃に賛成していないそうです(RT調べなのでバイアスはありますが…)。メイ政権は非常に脆いため、米国の軍事攻撃に追随するのが厳しい状況になっています。

日野自とVWトラック&バスが提携検討 電動化や自動運転など

一部で言われていたような資本提携はなし。あくまでも技術提携。自動運転と電動化分野で共同開発していくらしい。

ユーロ圏鉱工業生産、2月は前月比-0.8%・前年比+2.9% 予想割れ

個人的には予想通り。エネルギー頼みの展開です。前月比では中間財、資本財、耐久・非耐久消費財という、エネルギーを除いた全てのカテゴリーが生産減です。

 

〔需給情報〕4月第1週、海外投資家が日本株を4431億円買い越し=現物先物合計

ようやくですね。

 

最高益の安川電機、「米中貿易戦争」どこ吹く風 
安川電機、18年2月期は過去最高益

相変わらずの安定した決算内容。好調な業績にも関わらず経費も削減、利益率も上昇しており好感できる内容。自社株買いによる資本効率上昇もポジティブ。ただ海外の設備投資需要は今年初めあたりから若干減速感があるなかで、増益率が鈍ることが避けられない。機関投資家の多くは目先様子見姿勢だと思う。


(12時13分)

Brazil retail sales unexpectedly declined in February

ブラジル2月小売売上高が予想に反して下落。一時的要因だと思いますが、意外感はあります。他の統計からみると絶好調なはずなので。

中国の1─3月人民元建て輸入は前年比+11.7%、輸出は+7.4%=税関
UPDATE 1-中国の1─3月の対米貿易黒字、ドル建てで前年比19.4%増=税関

統計元データのサイトが重たくて中身未確認です。輸入の推移をみると、内需の伸びに一服感が出ている可能性があるかな?と思います。とりあえず細目をみないと何ともいえませんが。

 


(13時10分)

シリア攻撃でもドイツは不参加、西側を支援=メルケル首相

どうも風向きが悪くなってきました。シリアの化学兵器問題ですが、あれはもしかしたら反政府組織が保有していた化学兵器に着弾しただけなのでは?などと言った指摘も出てきています。またフランスの反シオニスト政党などは「アメリカをシリアに関与させつづけるためにイスラエルが仕組んだ陰謀だ」などと言っています。みながみな、根拠も証拠もなく非難しあっている状況に、欧州は警戒感を強めているようです。

Ride-hailing provider Didi enters food-delivery sector

ライドシェア中国最大手の滴滴(Didi)がフードデリバリー事業に参入です。この業界はAlibaba系餓了麼(Ele.me)とTencent(騰訊)系美団外売(Meituan Waimai)が既にありますが、ここにAlibabaとTencentから出資を受けている滴滴が参入するという、ぐちゃぐちゃな構図が出来上がっています。中国は親会社の意向とか無視して独立独歩で頑張る経営者が多くて面白いですね。

BlackRock earnings: $6.70 per share vs. $6.39 expected

運用最大手BlackRockの決算は減税効果により良好。ただ、iSharesのinflowsには翳りあり、預かり純資産も予想下振れ。


(15時16分)

トランプ政権が農家救済検討、対中貿易戦争に備え

中間選挙を控えた支持率維持のためです。この財源に中国からの輸入関税を利用する可能性はあります。そうすれば農家も関税に賛成するでしょうから。

Singapore’s central bank tightens monetary policy for first time in six years

シンガポールが6年ぶりに金融引き締め。第一四半期GDPは前年同月比で4.3%成長。景気回復速度が予想を上回っているためとのこと。特に製造業が好調推移。

トランプ大統領、TPP復帰検討を指示-対中貿易摩擦はトーンダウン

もちろん、これは農家向けのリップサービスでしょう。よほど好条件でないかぎり、本気でやるつもりはないと思います。

U.S. Considered Blacklisting Two China Banks Over North Korea Ties

アメリカは中国農業銀行と中国建設銀行を北朝鮮取引に関与している銀行と捉えているけれど、国際金融システムにおいて問題になるから見逃している、という内容。これが事実なら大変。ルサール問題以上のインパクトになる。

 


(23時43分)

中国人民銀、預金金利上限巡る窓口指導を緩める方針=関係筋

預金金利の自由化方針のようです。現在は暗黙の上限が設定されているため優勝劣敗が進まない環境にありますが、競争環境を整備して、より市場原理が働きやすい方向にしたいようです。まだ噂段階ですが、実現すれば大きなインパクトがあります。

中国の新規人民元建て融資、3月は1.12兆元に増加 予想には届かず

かなり高い水準です。個人的な感触ですが、中国政府は6%程度まで落としたいのでは・・・とみています。

巨大金融機関の損失吸収力規制、3メガに野村HDも追加=金融庁

TBTF(大きすぎてつぶせない)を回避するため、TLAC(総損失吸収能力)という資本規制基準がFSB(BISの一機関、FSFの後釜みたいなかんじ)で制定されました。こうやって書くと横文字だらけでカッコよくみえますが、なんのことはない、昔からある資本規制が厳しくなりますよという話です。とりま大きすぎるところはちゃんと資本積めよ、という話。

金融庁、スルガ銀に緊急検査 シェアハウス融資で役員に不正行為の疑い

なんのために不正行為を働いたのか?単なる融資増の競争というより、なにか他にあるのでは?との疑いなのだと思います。

UPDATE 1-China to allow foreign investors to trade iron ore futures starting May 4 -regulator

大連の鉄鉱石先物市場が海外投資家にも開放される・・・という、単にそれだけのニュースなのですが、実はこれはかなり重要です。というのも、以前は期ごとにチャンピオン交渉していた鉄鉱石業界ですが、現在は徐々にスポット価格を基にした取引に移行していっています。その基準のひとつとして、大連取引所をもっと使ってね、ということです。BHPビリトン、リオティント、ヴァーレなどの資源メジャーや商社、世界中の需要家が集まることになるはずです。