【統計】NFIB中小企業楽観指数~2019年2月~雇用に頭打ち感が台頭

【統計】NFIB中小企業楽観指数~2019年2月

 

2019年2月NFIB中小企業楽観指数のグラフをみていきます。

ここ数か月の流れをみるに、雇用に頭打ち感がでているようです。

統計からみえることは、相変わらず人手は足りていないもよう。

ただ、雇用の質がよろしくないらしい。

賃金をガシガシ上げてビジネスを拡大しようという動きが止まっています。

とりあえず、みていきましょう。

なお、データは以下のサイトでより詳しいものがみられますので、英語に問題ない方はこちらをごらんください。

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NFIB中小企業楽観指数

まずは楽観指数からみていきます。

ここもと、ツルッとおちてきています。

あまりいい兆候とは思えません。

 

 

 

 

NFIB中小企業楽観指数~ビジネス拡大意欲

ビジネスを拡大するのに良い時期だとみる経営者が減っています。

まだ拡張意欲は高いですが、あきらかにツルッとおちています。

なお、NFIBのサイトでは元データがあるので見ていただきたいのですが、ビジネス拡張コストに関しては、いい時期とみるのがゼロ。

逆に悪い時期とみるのが5、よくわからないが6です。

絶対値としては小さいのですが、ややコスト面での問題を感じる経営者が増えてきている可能性があります。

 

NFIB中小企業楽観指数~雇用環境

職場に空きはあるようですが、採用意欲は急激に落ちているようです。

まだトレンドの転換とまでは行っていませんが、歴史的にも既にかなり高水準ですし、ここから上振れは難しいでしょう。

むしろ下振れを意識しないといけない展開です。

 

 

 

NFIB中小企業楽観指数~賃金

賃金水準は歴史的に見ても高い水準です。

ここもと計画数値が頭打ちになりつつあります。

 

 

 

NFIB中小企業楽観指数~雇用の質に問題

労働コストの高さと労働者の質に問題を感じる経営者が多いようです。

米国の雇用環境は逼迫しており、低レベルの労働者でも簡単にジョブホッピングできているようです。

最近では、何も断りをいれずにドロンする労働者も増えていると言われ、こうした労働者のことをゴースト(幽霊)と呼ぶらしいです。

米国の労働環境はあまりにもよすぎる。

今回のNFIB中小企業楽観指数からみると、そろそろそのあたりに転機が訪れそうな感じにみえます。

 

とりあえず、以上です。