米兵によるレイプ・拷問など戦争犯罪を裁く国際刑事裁判所ICCに対し、米政府が妨害へ
国際刑事裁判所(ICC)が、米兵によるアフガニスタン現地民への拷問、および現地少女たちに対する強姦・集団レイプ事件を捜査中
これに対しアメリカのポンペオ国務長官は15日、国際刑事裁判所(ICC)関係者に対するビザ発給を制限すると発表。
国際刑事裁判所(ICC)がこのまま米兵のレイプ事件、拷問事件を捜査しつづけるなら、経済制裁措置も含めたより一層の制裁措置をとることも示唆しました。
ポンペオ米国務長官は「米政府の最も重要な責任は米国市民を守ること」とし、「国際刑事裁判所(ICC)は米国の法を侵害している」と批判したとのこと。
US bars entry to ICC members probing ‘war crimes’ in Afghanistan
思い出される、米兵による沖縄少女レイプ事件
米兵によるレイプ事件はアフガニスタンに限ったものではありません。
同盟国の日本でも起きています。
沖縄県内での米兵強姦摘発147人 沖縄タイムズ
沖縄における米兵のレイプ事件というと1995年9月の米兵3人による少女レイプ事件が有名ですが、それ以外にも数多の事件が報告されています。
日米地位協定の見直しなどによってようやく表沙汰になってはきましたが、それ以前には揉み消されたものもたくさんあると思われます。
アメリカはアフガニスタンで日本進駐時と同じようなことをやってきましたが、それを国際刑事裁判所(ICC)が裁こうとすると、
「米国の司法を侵害している」
として断固拒否。
制裁をチラつかせて妨害しようとしていきます・・・これが正義の国のすることでしょうか。
中国が同じことをもしやったなら、アメリカはきっと
「中国は邪悪な国だ!」
と騒ぎ立てるはずです。
やっていることは中国もアメリカもほとんど大差がないのに、なぜアメリカを信用して、中国を信用しないのか。
どちらの国も信用しない、というのならわかりますが、どうもよくわかりません。
とりあえず、今回の国際刑事裁判所(ICC)の関係者に対するビザ発給停止は明らかに行動も考えも邪悪です。
米政府が考えを改めるとは到底思えませんが、少なくとも、議会などで何らかの声が上がることが期待されます。
この報道が無視され、スルーされるようなことだけは避けてほしいと思います。
以上。