【3562】『No.1』~上場直後に上坂直行さんが華麗に売り抜けたことで有名な銘柄

【3562】『No.1』~上場直後に上坂直行さんが華麗に売り抜けたことで有名な銘柄

 

今回はジャスダック上場の『No.1』についてみていきます。

この『No.1』ですが、事業内容よりも何よりも、会社が漂わせる独特のオーラが、一部の人々の興味関心を集めている企業であります。

また、上場直後に大株主がドカッと売り抜けた一件でも投資家界隈の人々の記憶に残る銘柄となっております。

そんな『No.1』について、今回は見ていきたいと思います。




 

 


『No.1』の事業内容

『No.1』の事業内容は、オフィス設計コンサルとシステムサポートのようです。

しかしぶっちゃけ、自分はこの会社の事業内容がよくわかりません。

なにより、この会社のサービスを使っている人が自分の知る範囲ではいませんので・・・。

たぶん多くの人々も、この会社の事業内容はよく知らないのではないでしょうか。

それよりも、株式市場では他の要素で語られることが多い企業のように思われます。

 

『No.1』の株式を上場直後に売った上坂直行さん

この『No.1』ですが、上場した直後に創業者の上坂直行さんが大量売却したことでも有名な会社です。

上坂直行さんの議決権は10.13⇒1.76%と、じつに8.37%も下落しています。

なお、上場直後から『No.1』の株価はダダさがりしており、そのbestな売りのタイミングからして、上坂直行さんはタダ者ではない・・・と噂になりました。

なお、上記のページでは

・『No.1』がピカツー系企業なのではないか?

・上坂グループ創業地と上坂すみれの実家の住所は同(ry

などと紹介されていますが、これらについてはあくまでもネット上の噂であり、真偽不明の噂情報でしかありません。

鵜呑みにしないようにご注意ください。

 

 

 

『No.1』の47歳・取締役ら書類送検~不正競争防止法違反

なんと、『No.1』の47歳の取締役が書類送検されたということです。

日経新聞2019年3月25日の報道によると

”事業承継の交渉中の相手企業から預かった顧客情報を無断で複製したとして、警視庁丸の内署は25日までに、ジャスダック上場のOA機器販売会社「No.1(ナンバーワン)」(東京・千代田)の男性取締役(47)=豊島区=と男性社員(43)=埼玉県蕨市=を不正競争防止法違反(営業秘密の領得)の疑いで書類送検した。(中略)送検容疑は2016年2~3月、都内のOA機器販売会社から顧客情報を印刷した書類を預かり、電子データ化して複製し営業秘密を不正に取得した疑い。”

 

とのこと。

 

さて、47歳の取締役というと昭和46年生まれの人物ということになります。

以下では約一名がこの条件に当てはまりますが、この方が書類送検されたのでしょうか?

この取締役の経歴をみると、

東芝入社ののち光通信に入社 ⇒ 光通信関連企業のジェイオーグループなどを渡り歩いて、『No.1』にやってきた人物のようです。

なるほど、ピカツー・・・

まだこの方が容疑をかけられている人物なのかはわかりませんが、とりあえず、可能性はありますね。

 

 

『No.1』の書類送検容疑、問題になっているのは上場前の2016年

さてここで問題になるのは『No.1』の書類送検容疑が2016年に起きたことだということです。

2015年当時、『No.1』は某B社を買収しようとしていたそうです。

容疑をかけられている取締役Aは、この某B社に対してデューデリ用のため顧客情報を記載して提出するように要求。

某B社社長は16年2月に口頭で複製しないよう求めたうえで、顧客情報が記載された書類を取締役Aに渡したとのことです。

しかし、この取締役Aは男性社員に複製を指示、専門業者にデジタルデータ化を依頼してメールで受け取っていたとのこと。

騙されたことに気づいた某B社が丸の内署に被害相談していたのだそう。

 

これらが行われたのは2017年3月の上場前の出来事です・・・

もしこれが明るみになっていたなら、上場審査は通らなかった可能性が高いです。

もっというと、当時の創業者社長はこの事実を知らなかったのか?知っていて上場したのか?知っていて売り抜けたのか?

という疑問が浮かびます。

現在の『No.1』の株主は、今になって当時の罪の影響を被ることになる、、、なんとも理不尽じゃないかと思います。

主幹事証券のSBIは何をしていたんでしょうか。

とりあえず、なんだか色々と波及していきそうな事件です。

以上。