【002460.sz】ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業/ganfeng lithium)の業績・決算と株価~世界的なリチウムのサプライヤー

【002460.sz】ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業/ganfeng lithium)の業績・決算と株価

 

今回はガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業/ganfeng lithium)についてみていきます。

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)は中国の深圳市場と香港市場に上場するリチウムの採掘、精錬業者です。

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)は世界的なリチウムのサプライヤーであり、テスラ、VWなどと長期間の供給契約を結んでいます。

とりあえず、ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)の事業内容から見ていきましょう。




 

 

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)の事業内容

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)の事業内容はリチウムの採掘と精錬です。

採掘地点は中国を中心に世界的に広がっており、アイルランド、オーストラリアなどの同業企業を傘下に収めるとともに、アルゼンチン、カナダなどでも同業他社との合弁を行うなど、資源検疫の確保を進めています。

また、ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)は下流の電池材料生産にも取り組んでおり、上流から下流までの一貫した生産ラインの構築を目指しています。

なお、近年はリサイクル技術の確立にも取り組んでおり、研究開発型の企業として発展を目指しています。

 

 

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)は深圳市場と香港市場に上場

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)は2010年に中国の深圳市場(コード:002460.sz)に上場しました。

中国のリチウム関連企業で上場したのは同社が初となります。

また、2018年には香港市場(コード1772.hk)に上場。

下流部門確立のための資金調達を行いました。

 

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)の事業拠点

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)の事業拠点は以下のようになっています。

 

 

 

 

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)の2018年度決算、業績

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)の2018年度業績は以下のようになっています。

 

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)は2018年度、売上は伸びたものの営業費用が急増して利益は減少しています。

この理由は定かではありませんが、中国の企業にはこういった例はよくありがちです。

非常においしいビジネス領域であるはずなのに、無理に投資を膨らませて利益を削ってしまう・・・

同社の投資行動には間違いなく中国中央政府の意向が反映されており、無理な投資を行いがちなのだと思われます。

一昔前の日本企業と同じですね。

東芝とか三菱、日立が、政府の意向で原発輸出を無理にしようとして利益を削ったりしましたが、あれと中国企業はあまり大差ありません。

根本的なガバナンスが、東アジアの国の大企業には足りてない可能性があります。

 

 

 

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)の株価

週足

ガンフォンリチウム(江西ガン鋒リ業)の株価は上記のようになっています。

期待感で買われ、現実で売られたような形です。

ちなみに、P/Lにも書いてありますが、同社のEPSは1.07人民元です。

29.44人民元の株価は、鉱山セクターとしては異様に高い水準だと自分は思います。

(鉱山はPER10倍割れで買うものだと思います。)

個人的にはこの株価に魅力はありません。

ガバナンスの問題、還元の問題、そもそものバリュエーションからして魅力的ではないでしょう。

中国でもインドでもそうなんですが、

以上で短評を終わります。

 

なお、上記はあくまでも個人的な見解です。

特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資にあたっては自己責任で行うようお願いいたします。

以上。