【統計】中国消費者物価指数CPI 2019年3月

【統計】中国消費者物価指数CPI 2019年3月

 

中国国家統計局発表2019年3月の消費者物価指数CPI

前月比0.4%下落

前年比2.3%上昇

となっています。

前月⇒【統計】中国消費者物価指数CPI 2019年2月

前月比の下落は春節関連の影響が外れたことによるもの。

前年比の伸びは大幅に伸びているものの、これは食品価格の前年比上昇率4.1%によるもの。

生鮮食品を外すと1.8%上昇となります。

 

 

消費者物価指数対前年同月比要素分解

対前年比の増加率を要素分解したものです。

食品価格の上昇が非常に高いことがよくわかります。

一方、交通・通信料金関連は非常に低い伸びです。

これは、中国政府による通信費抑制の影響が大きいと思われます。

 

消費者物価指数対前月比要素分解

こちらは対前月比上昇率の要素分解です。

春節を過ぎたことで教育文化娯楽関連が大きく低下しています。

このセグメントには宿泊費などが含まれているため、そういった部分が押し下げています。

 

 

消費者物価指数詳細

こちらは各要素の詳細です。

注目すべきは食品価格、豚肉価格が上昇に転じ始めていることでしょう。

ここもと、アフリカ豚コレラの影響から出荷を急ぐ動きがありました。

万洲国際(WHグループ)子会社でアフリカ豚コレラ(ASF)発生 2018年8月17日

【中国】アフリカ豚コレラ(ASF)が本格的に食品価格に影響し始めた件 2018年1月15日

これが途絶え、逆に豚肉価格が上昇に転じてきているもようです。

また、豚肉の代替として牛や羊などの価格も対前年比で大きく上昇しており、このあたりの影響が今後色濃くなっていきそうです。

以上。