【統計】中国消費者物価指数CPI 2019年2月

【統計】中国消費者物価指数CPI 2019年2月

 

中国国家統計局発表2019年1月の消費者物価指数CPIは前月比1.0%上昇

前月に引き続き、物価上昇率が高くなっていますが、

これはたぶん、春節の影響を受けたものと思われます。

前年比では1.5%上昇となっており、やや物価が低下する傾向にあります。

前月⇒【統計】中国消費者物価指数CPI 2019年1月

 

 

前月に引き続き、CPIは対前年同月比で伸び率低下

対前月比では春節の影響もあり大きく上昇

3月には落ち着くことでしょう。

 

 

CPIの対前年比の伸びを分解

エネルギーコストの低下による交通費の下落と

李克強首相によるモバイル通信費用削減の影響が

交通・通信費用の低下に表れています。

その他の項目は軒並み上昇。

とくに、医療保険や教育など第三次産業分野は大きく伸びており、経済は内需中心に移行していることがわかります。

 

 

 

こちらは対前月比でのCPI項目分解

春節らしく食品価格は上昇

大型の休みで帰省する人も多いため交通チケットも上昇

教育文化・娯楽などにはホテル宿泊代などが含まれており

こういった価格も連休価格として上昇。

 

 

 

詳細な分析表ですが、

対前年比で一番大きく上昇しているのが羊肉、

二番目に大きく下落しているのが豚肉

というあたりに、中国でのアフリカ豚コレラの問題の根深さを感じます。

万洲国際(WHグループ)子会社でアフリカ豚コレラ(ASF)発生 2018年8月17日

【中国】アフリカ豚コレラ(ASF)が本格的に食品価格に影響し始めた件 2018年1月15日

人々は豚肉を怖がっており、これが羊肉に需要が流れる一端になっている可能性が大です。

以上。