【統計】中国国家統計局PMI 2019年4月
中国国家統計局が2019年4月の製造業PMI、非製造業PMI、総合PMIを発表しました
4月のPMIは大方の予想に反し製造業PMI、非製造業PMIともに減速しています。
ここもと金融緩和姿勢とインフラ投資の拡大で回復期待の強まっていた中国経済ですが、いぜんとして病み上がりの気となっています。
なお前月は⇒【統計】中国国家統計局PMI 2019年3月
中国国家統計局 製造業PMI
https://twitter.com/chu_sotu/status/1123034837009424385
製造業PMIは前月50.5 ⇒ 50.1に低下
とりあえず好不況の分かれ目である50をギリで上回っていますが、早くも失速してきた、というのが印象かと思われます。
https://twitter.com/chu_sotu/status/1123034960997171200
こちらは内訳になります。
PMIの各項目の説明をします。左からPMI、生産、新規受注、原材料在庫、雇用、サプライヤー納期、新規輸出受注、輸入、購買数量、購買価格、製品出荷価格、完成品在庫、受注残、期待指数
生産、新規受注はOKです
新規輸出受注、輸入もひところの落ち込みからは回復しています。
ただ雇用は相変わらず低下傾向を示しており、問題をはらんでいるように思われます。
中国国家統計局 非製造業PMI
https://twitter.com/chu_sotu/status/1123035033780908033
今月は非製造業PMIも低下しました。
https://twitter.com/chu_sotu/status/1123035095969910784
左から事業活動、新規受注、購買コスト(投入価格)、サービス販売単価、雇用、期待指数、
新規事業数、受注残、棚卸資産、納期
※下の段は解釈が間違っているかもです。
こちらもやはり、雇用がネックになっているようにみえます。
軟調な製造業PMI、非製造業PMIを受けて総合PMIも低下となりました。
https://twitter.com/chu_sotu/status/1123035369753042944
とりあえず、中国経済は急激な落ち込みを回避してはいますが、未だに盛り上がりに欠ける状況です。
中国政府は本音ではデレバレッジを進めたいところであり、極端な金融緩和による刺激は期待できません。
とりあえず、中国としては他力本願な景気拡大を目指す流れになっていくと思われます。
以上。