【7636】ハンズマンの決算、業績と株価~熊本地震復興需要消滅、九州の人口減・高齢化でトップライン成長厳しい~

【7636】ハンズマンの決算、業績と株価

 

今回はハンズマンについてみていきます。

ハンズマンは宮崎県を中心に九州に店舗を展開しているホームセンターです。

同社は特に大型店舗の比率が高く、1店舗で扱う品数が非常に多いことが特徴となっています。

まずはハンズマンの事業内容からみていきましょう。




 

 

 

ハンズマンの事業内容

ハンズマンの事業内容はホームセンターの運営となっています。

同社の店舗は非常に大きく、扱うアイテム数も20万点以上と言われています。

また同社は一店舗あたりの店舗スタッフ数が100人程度と非常に多くなっており、他の小売業態とは一線を画す経営を貫いています。

同様に大型店舗を展開しているジョイフル本田と似たようなスタイルと言えます。

 

 

 

ハンズマンの業績推移

ハンズマンの業績は以下の通りとなっています。

長らく順調に推移してきた同社の業績ですが、ここにきてやや伸び悩みの兆しもみえてきています。

この背景には、ひとつには熊本地震からの復興需要の減退などが指摘されるのですが、

より本質的な部分としては、宮崎県を中心に九州の人口動態が減少していること、高齢化が激しくガーデニングや農業などの需要が落ちていることが指摘できると思われます。

また、ドラッグストアなど他業態との競合により日用品分野で売上が圧迫されており、そうした影響が複合的に出てくる兆しがみえています。

 

 

 

ハンズマンの業績~2018年Q2決算

同社は6月決算なので2018年の12月末が直近の決算(Q2)となります。

 

昨年に引き続き、今年も売上、営業利益ともに減らしています。

マージンも引き続き悪化しており、好ましくない状況となっています。

 

部門別業績も以下のようになっております。

 

 

ドラッグストアなどと競合の大きい家庭用品が特に大きく圧迫されており、事業環境の厳しさがみえてきます。

 

売上総利益が悪化する中で販管費は伸びています。

九州においても人件費上昇圧力は存在するもよう。

 

 

 

 

ハンズマンの株価推移

ハンズマンの株価は上記のようになっています。

熊本地震からの復興需要を囃して2015年あたりから大きく上昇した株価でしたが、現在、その反動で大きく売られる形となっています。

ただ、2018年末にはPBR1倍、PER7倍を下回るところまで売られ、さすがに反発する動きとなっています。

なお、株価は下落トレンドが継続中であり、割安ではありますが、上値の重い展開を意識した方が良いかと思われます。

 

 

なお、上記はあくまでも個人的見解です。

特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資にあたっては自己責任でお願いいたします。

 

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以上。