【6552】GameWith(ゲームウィズ)の業績・決算と株価~盗用問題解決のため人員規模拡大で利益圧迫か

【6552】GameWith(ゲームウィズ)の業績・決算と株価

 

今回はGameWith(ゲームウィズ)についてみていきます。

GameWith(ゲームウィズ)はゲームの攻略サイトを運営する日本企業です。

また、新作ゲームの紹介なども記事にしており、その記事の広告収入で運営しているサイト運営業の大手です。

まずはGameWith(ゲームウィズ)の事業内容から見ていきましょう。




 

GameWith(ゲームウィズ)の事業内容

GameWith(ゲームウィズ)の事業は、サイト運営業になります。

スマホゲームやPCゲーム、PS4やswitch、Xboxなどのコンシューマー機向けゲームの攻略サイトを運営し、その記事につけられたGoogleアドセンスなどから広告収入を得ています。

また新作ゲームを紹介する記事などでゲーム制作会社とタイアップ広告を打っており、そうした収入も手にしています。

 

 

GameWith(ゲームウィズ)による盗用問題

GameWith(ゲームウィズ)は上記の通り攻略サイトを運営して広告収入を得ている企業ですが、実はこの会社、

過去に他の攻略サイトから攻略記事をまるまるパクって利用していたことがあります。

攻略サイト「ヘイグ」にて「北斗が如く」の攻略記事を書いていた菱沼氏という方がこの問題を告発。

GameWith(ゲームウィズ)は謝罪に追い込まれ、問題の経緯を発表。

なお、菱沼氏によるとGameWith(ゲームウィズ)以外にもいろいろなサイトに転用されていたとのことで、とりまこの業界の闇と言えると思います。

GameWith(ゲームウィズ)のライターとしても、そこまで問題意識を持っていなかったのかもしれませんが、同社は曲がりなりにも上場企業。

コンプライアンス上の徹底を求められる立場であり、界隈では非常に問題となりました。

 

 

 

GameWith(ゲームウィズ)の業績推移

 

GameWith(ゲームウィズ)は上記の盗用事件のあと、コンプライアンス徹底を謳っています。

また、これまでよりも人員規模を拡大し、盗用に頼らない記事作成を進める方針を示しています。

さらには英語版記事の作成なども行うようになっています。

こうしたことから、人件費が非常に伸びています。

 

 

 

GameWith(ゲームウィズ)の業績~2018年Q3決算

GameWith(ゲームウィズ)の決算期は6月なので直近はQ3決算となります。

上場したばかりなのに大きく下方に振れた業績、いったい何があったのでしょうか。

それは以下をみればわかります。

 

 

3月末に出てきたQ3決算によると、人件費を中心に販管費が非常に伸びており、また人員拡大に伴いオフィス拡充などを行ったことから家賃などの費用も伸びています。

 

GameWith(ゲームウィズ)は海外向け記事の作成を進めています。

また盗用問題を受けて記事の作成に人員を多く割くようにしているようです。

こうしたことから、人員規模が拡大しているようです。

また、その人員規模の拡大に応じて、オフィスも拡充されていますので、家賃も増えています。

 

 

そうしたなか、タイミングが悪いことに、スマホゲームを中心に人々の飽きが広がっているためなのか、アクセス数が減少傾向にあります。

さらにはGoogleによるアフィリエイターへの分配が減っていることなども影響し、売上の伸びが急激に鈍化

営業利益は大きく減少することになりました。

 

 

GameWith(ゲームウィズ)の株価推移

 

日足

GameWith(ゲームウィズ)の株価は上記のように酷いことになっています。

 

上記の通り、売上が急激に伸びる要素が見当たらないなか、人件費などのコストは固定化していきます。

現在の株価は予想EPSベースでPER30倍くらいでしょうか。

はっきりいってこの予想EPSも自信がないので何とも言えないところですが、決して割安という水準でもないと思われます。

無借金ではありますが、BPSは165.9(四季報18年11月ベース)なのでバリュエーション的にもおいしくないでしょう。

個人的にはまったく興味がありません。

 

なお、上記はあくまでも個人的見解です。

特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資にあたっては自己責任で行うようお願いいたします。

以上です。