クラウドサービスでMicrosoftがAmazon Web Services(AWS)を逆転～ただしIaaSに限ればAWSが圧勝～

クラウドサービスでMicrosoftがAmazonを逆転

IHSマークイットによれば、クラウドサービスの市場シェアで初めてマイクロソフトがAmazon Web Services(AWS)を上回ったとのことです。

2019年7月8日までの調査によると、売上高ベースでマイクロソフトは対前年比2.4ポイント増の13.8%

対してAWSは1.1ポイント増の13.2%だったとのこと。

ただし、注意が必要なのは、今回マイクロソフトがAmazonを上回ったのは、あくまでもクラウドサービス事業を総合的に見た場合。

マイクロソフトはオフィススイートの定番であるOffice 365が伸びたことでSaaSを中心にクラウド事業の伸びが急速に高まっており、これがクラウド事業の伸び全体を支えています。

AWSはIaaS分野におけるシェアが45%となり、この分野に限れば他の企業を上回る伸びを継続しているとのこと。

個人的には、徐々にクラウド事業の優劣が明確についてくるように思っています。

クラウドという名前がついただけで買われた時は過ぎ去り、次のステップに入るはず。

IaaSは水道のようなものですから、ここを低コストで効率的に抑えていく企業は安定的な利益を上げていくかもしれません。

一方でSaaS分野の赤字企業は低金利に支えられた企業も多い。

個人的には、今はまったく見向きもされなくなった金利上昇リスクについては、今のうちに計算しておいた方が良いと思います。

以上。