中国本土A株がいよいよMSCI新興国株指数に採用 ~外国人持ち株比率2%のローカル市場に44兆円の買い需要発生か~

Pocket

Global investors pile into China stocks ahead of MSCI entry

以前も取り上げましたが、今年は上海市場と深圳市場に上場する中国株(A株)にとって追い風が吹きます。

いままでは市場管理の問題などからMSCI新興国株指数に採用されてこなかったのですが、とうとう今年から採用が開始されることになりました。

銘柄は大型株を中心に222銘柄。

クリック!にほんブログ村 株ブログへクリック! クリック!   

日程としては6月1日と9月1日を予定。

MSCI新興国株指数全体に占める比率は当初0.73%で始め、最終的には18%程度となるそうです。

その場合、インデックス運用に伴う海外資金流入額は当初200億ドル(2兆2千億円)となり、

最終的には合計3000億~4000億ドル(33兆円~44兆円)に及び、ブラジルやロシア、インドといった、他の主要新興国市場をしのぐ比率となるとのことです。

 

注:なお、さらに凄い予想としては、MSCI新興国株指数に占める中国株全体の構成比率が37%に高まり、その後5年から10年の間に5000億ドル(約55兆円)の投資資金が流入する・・・とみているレポート(HSBC作成)もあります。

https://www.assetmanagement.hsbc.com/jp/attachments/china_wb2_170621.pdf

 


上海A株、深圳A株市場への海外からの投資はここ数年になってようやく解禁されたばかりであり、まだ機関投資家が十分に手当てできていません。

保有比率は個人が25.2%、一般法人が59.8%、投資基金2.9%、その他機関が11.6%となっており、現在、滬港通(Shanghai-Hong Kong Stock Connect)や深股通(Shenzhen-Hong Kong Stock Connect)、QFIIを通じた外国人のA株保有比率は2%程度であり、これは日本株の外国人保有比率32%と比較しても極めて少ない数字です。しかもこの2%という数字には香港からの投資も含まれています。それを考えると欧米や日本などの資本は極めて少数・・・ごく限られた投資家が、極めて少量のポジションを持っているだけにすぎません。

また投資家主体別売買シェアでみても、個人が86.9%とほとんどを占めており、機関投資家が13%程度という・・・ある意味「鉄火場」のような状態になっています。

(以上、 ニッセイ基礎研究所 図表でみる中国経済(株式市場編)~日本との相違点及びMSCI問題 より http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=55549&pno=2?site=nli )

 

よって、MSCI新興国株指数とMSCI ACWI指数への算入についていうと、海外からのインデックス投資目的による買い需要に応えられるだけの纏まった売り物が存在しない可能性があります。

そこら辺を踏まえて、市場へのポジティブショックを緩和する方向で、徐々に比率を引き上げていく方針のようです。


 

トランプ大統領の政策により色々と逆風の吹いている中国経済ですが、株式の需給面からはなかなか魅力的な状態になってきています。

個人の売買比率が多いため荒い値動きになりがちですが、大きく押したところは狙い目ではないかと思われます。

IRが充実していて外国人が好みそうな銘柄、好不況の波を大きく受けずに持続的成長が期待できる銘柄、そういったところが狙い目だと思います。

逆に、製造業などシクリカルセクターは、需給要因がいくら良くても業績悪化リスクが高まっており、今は避けた方がいいのではないか・・・と個人的にはみています。

また、中国本土株よりもバリュエーション面で魅力的な香港H株も投資対象としてはおもしろいでしょう。

インフラ関連にはPER一桁台、高配当だが配当性向低めで増配余地が多く、バリュエーションが魅力的な銘柄が転がっています。

ながらく続いた米金利上昇のなかでこれら高配当株は弱含みに推移していましたが、FAANG-BATの低迷と入れ替わるようにして大きく上がる銘柄が出てきています。

機関保有の米債比率も上がってきていますし、マクロから攻めるタイプの投資家は景気後退リスクと金利低下局面へ備え始めている匂いがします。


 

なお、中国A株に本格的に投資を考える場合、Interactive Brokersなどの米系証券は必須になります。そうでないと手数料が高い&取り扱い銘柄が少なすぎます。

べつに回し者とかじゃありませんが・・・おいらはこの証券会社に感謝してますので、ちょっと宣伝しておきます(笑)

 


とりあえず以上です。

クリック!にほんブログ村 株ブログへクリック! クリック!    

なお、上記はあくまでも個人的見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資に当たっては自己責任・自己判断でお願いいたします。