備忘録がわりにニュース記事をまとめます。
独断で掻い摘んで纏めます。
この記事は日中随時更新します。
昨晩のNY市場は米朝首脳会談とFOMC、ECB、日銀金融政策決定会合を控えて小動き。
特段の材料のないなか消費財銘柄が総じてこじっかり。ゼネラルミルズGIS、ケロッグK、JMスマッカーSJM、クラフトハインツKHCなどが2%超の上昇。小売も
夏場の観光需要をはやしてか?それとも原油価格下落を先取りしてか?エクスペディアEXPE2.26%高、デルタ航空DAL、ユナイテッドコンチネンタルUAL、アメリカンエアラインAAL、サウスウェストエアラインLUVがしっかり。
原油はOPEC前で動きにくく、エネルギー関連は高安まちまち。
一方で公益は総じて軟調。山火事の原因がケーブル破断による火花と報じられたPG&Eが4%を超す下落。
製薬が安い一方、医療保険各社がしっかり。FAANGも小動きまちまち。
とりあえず、動けない相場。なにも今うごかなくても・・・というトレーダーの声が聞こえてきそうな相場であった。
0時29分
Malaysia’s April industrial output growth trumps view
マレーシアの4月鉱工業生産指数 前年同月比4.6%増 電力5.8%増、製造業4.3%増、鉱業1.8%増
3月は3.1%増
個人的見解:先日の選挙で与党が敗北し、マハティール新政権が発足したマレーシアですが、鉱工業生産は今のところ好調のようです。
Rusal faces more turmoil if US sanctions not lifted by late August …
ロシアのアルミニウム大手ルサールですが、8月下旬までに米国による制裁が解除されない場合、大きな財務的問題に発展するとのことです。外国資産管理局OFACとデリパスカ氏が交渉中とのことですが、米国側の要求にはノリリスクニッケルからの配当受け取り禁止も含まれているとのことです。
CNPC gas pipeline explosion injures 24 people in southwest China …
中国石油天然汽CNPCの天然ガスパイプラインが10日夜に爆発したそうです。爆発は貴州省プイ族ミャオ族自治州で起きたとのこと。このパイプラインはミャンマー西海岸チャオピューと中国を結ぶパイプラインで、以前にも爆発したことがあるとのこと。
Chile says consumer prices rise 0.3 pct in May – Nasdaq.com
チリの5月消費者物価指数0.3%上昇
国民食であるアボカドの価格上昇が要因とのこと。チリの人の年間アボカド消費量は6.4キロ超
中国の小米、1-3月期は純損失約1200億円-CDR目論見書を公表
Xiaomi posts $1.1B quarterly loss ahead of much … – TechCrunch
中国のスマホメーカー小米科技(シャオミ)のQ1決算70億元の純損失
新規上場を控えて大幅な損失をだしています。
2時30分
China new energy passenger vehicle sales soar 142% year on year in …
中国でEVなど新エネ車の販売が好調。5月は前年同月比で142%増の92188台。BAIC BJEVが市場をリードし201%増加の19632台。BYDがこれに続き54%増の13453台。SAIC Passenger Vehicleが382%増の10246台。
個人的見解:凄い勢いです。また、いくらか前まではBYDがダントツで強かったEVの市場ですが、他のメーカーが一気に追い付いてきています。市場全体の広がりがあります。日本の自動車各社もうかうかしているとヤバいと思います。
中国自動車販売、5月は前年比+9.6%=業界団体
中国の自動車販売、5月は9.6%増
2月に11.1%減少してからは回復傾向
個人的見解:輸入車関税引き下げで下期はより一層増える可能性があります。
【電子版】ダイムラーのディーゼル車、当局が違法な排ガス装置発見 独紙報道
個人的見解:またかよ?って感じです。もうドイツ当局も諦めて巨額制裁かける気まんまんです。今のところ総額37億5000万ユーロの罰金と言われていますが、もっと増える可能性があります。
イタリア経済相「ユーロ圏離脱議論無い」 安心感で主要南欧株全面高
イタリアのコンテ新政権で経済財務相に就任したジョバンニ・トリア氏が、新政権はユーロ離脱の意思がなく、債務削減に取り組むと表明。イタリア国債先物が買われ、ドイツ国債先物が売らがちな流れへ。
3時00分
BRIEF-4月の英貿易収支は140.35億ポンドの赤字=統計局(予想:113.50 …
EU域外との英貿易収支は53.72憶ポンドの赤字
航空機、医薬品、機械の輸出が落ち込む。
英鉱工業生産指数、4月は前月比-0.8% 予想外のマイナス
前月比-0.8% 前年比では+1.8%
製造業生産指数は前月比1.4%低下 前年比1.4%上昇。前月比としては2012年10月以来の大きさ。
Rolls–Royce, preparing to cut thousands of jobs, says engine problem …
英航空・防衛大手ロールスロイス、エンジンコンプレッサーの不具合がボーイング787ドリームライナー向けだけでなく他のエンジンでも見つかったそう。
英国を中心に4000人の従業員を削減するとのこと。
China’s Citic to take 20% stake in Friedland’s Ivanhoe Mines
中国中信(CITIC)がカナダの産銅企業アイバンホー・マインズに20%出資。
Nano Dimension’s stock rockets after becoming a certified vendor for …
イスラエルの3Dプリンターメーカー、ナノ・ディメンションが急騰し140%高。
米国土安全保障省、米国防総省などから連邦政府関係機関への販売が承認されたことなど
10時49分
Venezuela annual inflation hits 24600 percent in May … – Reuters
ベネズエラの消費者物価指数 前年比+24600%
個人的見解:どうやったらこんなひどいことになるのかw
アウディ会長も捜査対象に=排ガス不正問題で
フォルクスワーゲン傘下アウディのシュタドラーCEOが、排ガス不正問題に絡んでドイツ検察当局から捜査対象になっているそうです。家宅捜索などをされたとのこと。
Mexico industrial output dips in April on manufacturing losses
メキシコの4月鉱工業生産 前月比0.4%低下 製造業が減少 前年比は3.8%増
Trump Says Economic Adviser Kudlow Suffered a Heart Attack
米国家経済会議NEC委員長クドロー氏が心臓発作で入院、治療中とのこと。
中国がコンゴ民主共和国DRCの鉱山開発を加速。CITIC Metal(中信金属)、華友鈷業、GEM(格林美)、チャイナモリブデン(CMOC)、中国五鉱集団(Min Metals)、紫金鉱業(Zijin Mining)などに注目
China Inc. Takes Another Bite of Congo’s Copper Mining Riches
Chinese firm CITIC Metal to acquire 19.9% stake in Ivanhoe Mines
中国のCITIC Metal(中信金属)がアイバンホー・マインズ(Ivanhoe Mines)の19.9%株式を取得。
個人的見解:コンゴ民主共和国DRC(かつてのザイール)のKipushiの亜鉛とKamoa-Kakula銅プロジェクトを保有するアイバンホーマインズ(Ivanhoe Mines)ですが、すでに中国のZijin Miningの持ち分が10%あります。今回の件で約30%の株式が中国資本ということになります。
またコンゴ民主共和国では、華友鈷業(Zhejiang Huayou Cobalt)が南東Kolwezi近くに銅鉱山開発中。
スイスのグレンコアは中国のバッテリー用化学品メーカー格林美股分有限公司(GEM Co./Shenzhen Green Eco-Manufacture Hi-Tech Co. Ltd)に権益の1/3を売り渡すことで合意。
チャイナモリブデン(CMOC)は同国最大の銅とコバルトの鉱山であるTenke Fungurumeの権益をフリーポートマクモラン(Freeport-McMoRan)から買収しています。
また先日は、コンゴ民主共和国DRCでかつて活動していたリオティントと、中国五鉱集団が合弁企業を立ち上げました。探査、開発で協力していくとのこと。
以上のように、中国企業のコンゴ民主共和国DRC進出が相次いでいます。中国はかなり大規模にこの地域に乗り込んでいくつもりのようです。
実際のところをいうと、これら事業がビジネスとして成功するのかは疑問があります。赤字を出す事業もあるかもしれません。
というのも、かつて中国は2000年代半ば、2010年代初頭のころにも鉱業企業による海外進出を積極的に後押ししたのですが、実際にはその後の資源価格の暴落もあり、権益の高値掴みとなりました。国策としては資源確保に成功したもののビジネスとしては失敗だったと言えます。
今回もそんな感じに終わるんじゃないかなと思っていますが、とりあえず、非鉄金属資源権益、とりわけコバルトなどのリチウムイオンバッテリー用資源を確保されてしまっていることには変わりありません。これが他国の企業にとってのリスクになりつつあります。
そういう意味で、これら企業の行動に関しては、注意深く見ていく必要があると思っています。