2018年7月10日 米国市況概況

 

 

昨晩のNY市場は小幅続伸。ただ出来高は前日よりもさらに少なく閑散。Nasdaqはほぼ変わらずと、買い疲れ感も漂う展開。

この日は前日の反動の動きがみられ、前日に大きく上昇した金融株が休む一方で、公益株は山火事に伴うクラスアクションを嫌気したPG&E(PCG)が3%を超すマイナスになった以外は総じてプラスとなった。

石油関連は総じて堅調な動き。

また、飲料およびスナック菓子大手のペプシコPEPは決算を好感して4.76%高。プロクター&ギャンブルやコカコーラKOなど消費財銘柄への買いも入った。

FAANGは総じて小幅な動き。これまで、「通商摩擦の影響を受けない銘柄」として資金が集まり、相場をけん引してきたが、ここにきて息切れ感が出ている。

他は特に特筆するようなものがない相場だった。とりあえず、出来高は細い。それがとことん問題。

 


 

なお、場中にはトランプ大統領が中国に対してさらに2000億ドル規模の追加関税をかけることを検討と伝わり、いったん押した場面もあったが、すかさず買いが入ってきて崩れない。

薄い売り物に対して厚い自社株買いといった感じ。

これはS&P500の日足だが、なんとなく、下値を切り上げて、高値をチャレンジしそうにはみえる。みえるが、出来高がショボすぎて、テクニカルに見ること自体が危険にも感じる。

全員参加型ではない。みんな様子見に傾いてきている。