アイスクリーム・牛乳大手の森永乳業の業績をみてみよう
今回は、アイスなど冷菓やヨーグルト、チーズ、牛乳など乳業の大手、森永乳業の業績をみてみましょう。
とりあえず、まずは森永乳業の会社紹介をいたします。
(森永乳業の会社説明は書きかけです)
森永乳業の商品ラインナップ
牛乳・・・おいしい牛乳、森永牛乳、まきばの空
デザート・・・森永の焼きプリン、森永牛乳プリン
アイスクリーム・・・ピノ、MOW(モウ)、PARM(パルム)、チェリオ
ヨーグルト・・・ビヒダス、ラクトフェリンヨーグルト、森永アロエヨーグルト、パルテノ
飲料・・・マウントレーニア、リプトン、ゴディバ、森永マミー、充実野菜
チーズ・バター・・・クラフトスライスチーズ、クラフト6Pチーズ、クラフトパルメザンチーズ、フィラデルフィアクリームチーズ、森永北海道バター、家計応援スライスチーズ
その他・・・クリープ、スキムミルク、加糖練乳
育児用食品・・・MA-mi(エムエーミー)、森永E赤ちゃん、はぐくみ、チルミル
ここからは森永乳業の業績についてみていきます。
先ほど出てきた2019年3月期決算短信と補足資料などをもとに業績を見ていきましょう。
(なお、この記事は2018年8月7日16時ころに書いています。ここに書かれている数字、データなどは同時点で入手可能なものであり、最新の情報を反映していない可能性があります。森永乳業への投資を検討する際には、できるかぎり最新のデータを確認の上おこなうようお願いいたします。)
森永乳業の2019年3月期第1四半期の連結業績は、売上高2.2%減、営業利益17.9%減、経常利益19.1%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は47.8%減、潜在株式調整後1株あたり四半期純利益は80.27円、自己資本比率37.7%
非常に悪い、ネガティブな数字となっています。いったいどうしたというのでしょうか?
具体的に見てみましょう。
以下は、森永乳業の営業利益増減要因をウォーターフォールグラフでみたものです。(森永乳業2018Q1決算補足資料)
これによると、売上単価、プロダクトミックスは改善していることがわかります。
しかし、売上数量減、販促費の増加原材料価格上昇の影響で大幅に減益になりました。
なお、森永乳業の業績を事業分野別動向でみると、この傾向がよりしっかりみえてきます。
反転させた箇所を見みればわかりますが、森永乳業のBtoCビジネスはかれこれ2016年のころから、ずっと売り上げを減少させてきました。BtoCビジネスっていうのは、つまりスーパーやコンビニなどでの牛乳やヨーグルト、アイスクリームの販売ってことです。これが森永乳業は苦戦しています。
これはたぶん、営業利益率を一定水準以上に保つためなのだと思います。なんとなくですが、6%以上でしょうか?そのマージンを確保するためにやっているんでしょうが、なんだか売上だけみると完全に撤退戦のようになっています。値上げをして販売を絞っているぶん、他社にシェアをとられているようにみえます。
なお、商品分野別売上を単体ベースでみてみても、当1Qはアイス、デザート類が二桁の売上減、さらにチルドカップ飲料、チーズ、牛乳、宅配なども下落しており、売上規模の縮小をせまられているようです。
森永乳業の商品力が他社に比べて劣る、ということだと思います。
なお、売上総利益は
2018年3月期1Q→2019年3月期1Qで
50765→48404と減少
コスト上昇によるマージン悪化というよりも、トップラインの下落がそのまま売上総利益に影響してしまっています。
その他細かい数字はQ1補足資料に載っていますのでそちらに譲りますが、とりあえず、この業績は酷いものです。
とりあえず、森永乳業の株価もみておきましょう。
森永乳業 日足
森永乳業 週足
決算を受けてというより、受ける前から鶴瓶落としですねえ。
ちなみに、これと似たチャートはいま、幾らでも見つかります。
さがしてみましょう。
とくに、中国人需要に頼った企業にそういったものが多いです。
とりあえず、今回は以上です。
なお、上記はあくまでも中卒くん個人の見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資に当たっては自己責任でお願いいたします。