CDU/キリスト教民主同盟党首選~フリードリヒ・メルツ氏がリードか

12月のキリスト教民主同盟(CDU)党首選~フリードリヒ・メルツ氏がリード~メルケル首相の退任早まる可能性も~

 

バイエルン州議会選挙及びヘッセン州議会選挙における与党側大敗北の責任をとりアンゲラ・メルケル首相がキリスト教民主同盟(CDU)党首の党首選立候補を断念

12月初旬に予定されるキリスト教民主同盟(CDU)党首選に向け、現地ドイツでは各候補者が立候補を表明。

メルケル首相は後任にアンネグレート・クランプカレンバウアー幹事長を推したい模様。

アンゲラ・メルケル首相が党首辞任の意向~後任はアンネグレート・クランプカレンバウアー幹事長か~

そのほか、イェンス・シュパーン保健相、ユリア・クレックナー農業大臣などの名前も挙がったものの、どうやら広範な支持を集められていない模様。

ここにきて、一度政界を引退したフリードリヒ・メルツ氏を推す声が広がっている。

 

調査結果によると、フリードリヒ・メルツ氏がCDU党首選人気トップ

 

調査会社Civeyの調査によると、党首選候補者三人のうち党を立て直す能力が最も高いとされたのはフリードリヒ・メルツ氏49%。

続いてクランプカレンバウアー幹事長19%、シュパーン保健相は6%とのこと。

ショイブレ独下院議長、CDU次期党首に保守派メルツ氏支持=独誌 ロイター

シュパーン保健相はCDU党内最右翼であり、連立相手で左派系のドイツ社会民主党SPDとの関係を非常に軽視している人物。

先日もシュパーン保健相は

「ドイツ社会民主党SPDと我々CDUの社会に対するものの見方は根本的に異なっている」

といった発言をしており、連立が崩壊する可能性が高い。

さすがにCDU党内もそこまでの急進っぷりは望んでいないもよう。

 

かといって、メルケル路線の継承を続けそうなクランプカレンバウアー幹事長では、今までとの変化が見えない可能性。

そこらへんがフリードリヒ・メルツ氏への支持に繋がっているように思われる。

 

 

メルケル首相の政敵フリードリヒ・メルツ氏

フリードリヒ・メルツ氏は院内総務を務めたり、2002年までCDU議員団長を務めていた人物。

メルケル首相による政敵追い落としのなかで徐々に権限を縮小され09年に政界から引退し、その後は財界で監査役会メンバーを務めるなどしてきた人物です。

 

 

 

フリードリヒ・メルツ氏の民間でのキャリア

Wikipediaからの引用になりますが、フリードリヒ・メルツ氏の民間でのキャリアはかなり凄いものとなっています。

 

監督委員会会長として

  • ケルン・ボン空港
  • ブラックロック・ドイツ
  • WEPA Hygieneprodukte GmbH

 

国際諮問委員として

  • Robert Bosch GmbH

 

諮問委員会会長として

  • HSBC Trinkaus

 

取締役として

  • Stadler Rail

 

監査役会として

  • Deutsche Rockwool
  • Ernst&Young Germany
  • Odewald&Compagnie
  • DBV-Winterthur Holding
  • ボルシア・ドルトムント
  • DeutscheBörse
  • Interseroh
  • AXA Konzern AG
  • IVG Immobilien

 

すごいですね。

ここらへん、ノーパンシャブシャブ事件に連座して日銀をおやめになったのち、再度日銀総裁に返り咲いた某氏を思い出します。

 

 

 

フリードリヒ・メルツ氏の移民政策

今回のCDU・CSUの大敗の原因は、メルケル首相による難民・移民政策の失敗にあると思われます。

とくにマーセン連邦憲法擁護庁長官問題、CSUゼーホーファ内相とメルケル首相の対立は深刻で、このあたりのゴタゴタが嫌気されている面が強いと思われます。

この件に関してですが、フリードリヒ・メルツ氏は移民・難民政策に関しては保守的な態度を示してきたように思います。

シリア難民の受け入れの際などにも、ドイツ語とドイツ文化を理解する必要がある、といったような発言をしていたように記憶しています。(うろ覚えです。ソース探し中)

個人的な印象では、フリードリヒ・メルツ氏の移民・難民政策は「難民受け入れはしかたなし、移民は拒否」といった感じの印象を受けています。(これは私見です)

 

 

フリードリヒ・メルツ氏は市場よりの政策を推進か

先ほども書いたように、フリードリヒ・メルツ氏は財界活動が長く、非常にキャピタリスト的な気質を持った人物です。

もしもフリードリヒ・メルツ氏がドイツ首相になった場合、より自由主義的な政策がとられる可能性が高いと思われます。

 

 

フリードリヒ・メルツ氏がCDU党首になった場合、メルケル退陣は早まる可能性

実際にどの程度の差で勝利するかにもよりますが、フリードリヒ・メルツ氏がCDU党首になった場合には、クランプカレンバウアーがCDU党首になった場合に比べてメルケル首相の求心力はかなり落ちることが予想されます。

党内の支持数にもよりますが、メルケル首相の早期の引退に向けた動きが出る可能性があります。

 

 

とりあえず、フリードリヒ・メルツ氏に注目です。

ドイツは株価も低迷しており、銀行問題なども含め問題は山積しています。

フリードリヒ・メルツ氏は移民政策、経済政策ともに支持を集めやすいポジションにあり、かなり優位な戦いを期待されます。

注目だと思います。

以上。