【SWKS】スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)~ワイヤレス通信用半導体メーカー~

【SWKS】スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の業績と株価~ワイヤレス通信用半導体大手

 

今回は米国のワイヤレス通信用半導体大手、スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の業績と株価をみていきます。

まずはスカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の説明からはじめます。


スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)とは?

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)は米国の無線通信用半導体メーカーです。

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の無線通信用半導体は、AppleのiPhoneやHuawei(ファーウェイ)の製品にも搭載されるなど、多くのスマートフォンメーカーの製品に採用されています。

また、スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)はスマートフォンだけにとどまらず、ドローンや自動車の通信機能部品なども手掛けており、一部軍事用途の製品も開発しているとのことです。

 

 

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の半導体製品

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)は以下の半導体製品を主に扱っています。

  • パワーアンプ
  • ローノイズアンプ
  • フロントエンドモジュール
  • スイッチ
  • ダイオード

(スカイワークス社資料より)

みなさんの使っているスマートフォンのなかにも、こういったスカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)社製の製品が使われているわけです。

とりあえず、なんのこっちゃかよくわからないと思いますが、スマホにしても、衝突安全装置や無線通信機能の付いた自動車(コネクテッド・ビークル)にしても、ドローンにしても、無線で動かすものにはスカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の製品が搭載されていることが多い・・・と思って間違いないです。

iPhone関連銘柄のひとつとしてもスカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)は扱われています。

 

 

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)のこれまでの業績

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の業績は、4G、LTE時代に大きく伸びました。

スマートフォンはますます小型化、高性能化が求められています。

いろいろなパーツに分けられていた機能を一つの基板に、色々なチップに分かれていた機能を一つのチップに集める動きが進んでいます。

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)はそうした流れのなかで、適切に解決策を顧客に提供し、高い売上・利益成長を誇ってきました。

 

 

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の業績は、5G移行を控えた2019年に足踏みか?

高い成長率を誇ってきたスカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)ですが、ここにきて足踏みし始めています。

これは、5G移行を控えて消費者が端末買い控えを起こしているからだと思われます。

5Gは中国では2019年内には商用開始されるとされ、日本、アメリカなども2020年ころから本格的に広がっていきます。

とくに中国では2019年から超低遅延通信URLLCが可能な5G展開が予定されており、完全に買い控えモードに入っています。

このことから、スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)のCFOは2019年1Q(2018年10~12月)に前年比で売上微減にとどまることを予想し、これを受けて大きく株価は売り込まれています。

 

 

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の5G、コネクテッドカー市場予想

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)は繋がる車(コネクテッドカー/Connected Car)のマーケットを2018年300億ドルと試算していますが、これが、2024年には1000億ドル(11.3兆円)規模に膨らむと予測しています。

2024年までに73%のクルマがセルラー通信に接続され、そのうち85%が4G LTE、15%が5Gと予測しています。

(Skyworks Solutions説明会資料より)

また、5Gを含めた無線通信市場に関しては、これまでモバイル通信のみの時代には年平均成長率CAGRが10%で伸びてきましたが、ストリーミング動画などが多くみられるようになった現在は15%で成長、今後は産業分野、自動車分野などでの通信利用の爆発的な拡大により、年平均成長率は25%に達するとスカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)は予想しています。

 


スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の業績

ここからはスカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の業績を同社の会社説明資料や決算資料などを基に見ていきます。

(この記事は2018年11月12日に書きました)

 

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の2018年4Q決算の業績は、前年同期比で売上2.4%増、GAAP営業利益で1.7%減、EPSは4.6%増の1.58ドル

一応EPSは増加していますが、これは自社株買いによる押し上げによるものです。

また、スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の売上の伸びは明らかに鈍ってきており、先ほども書いたように、2019年Q1は前年比での低下を予想しています。

 

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の株価

 

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions) 週足株価

 

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions) 日足株価

 

スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)の株価は大きく下落してきています。

大まかにいって、チャートパターンからすると60程度までの下落は軽くありそうに見えます。

4Gから5Gに向けての谷間を意識した動きが昨年後半あたりから続いており、その影響がいまモロに出ている・・・という感じがします。

 

ただ、5G関連銘柄の初期銘柄として、スカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)は外すべきでないとみている投資家は多いため、いずれ物色されることになると思います。

まだ落ちるナイフ状態ですので手を出すのは危ないですが、この銘柄の底打ちはしっかりと見極めていきたいと思います。

たぶん、来年の後半~再来年初頭あたりからは5G対応機器が揃ってくるはずで、その生産は2019年夏あたりから始まると思います。

世界的に見れば5Gは2022年からが本番とみていますが、中国は2019後半から本腰を入れる可能性があります。

Huaweiの通信機器はすでに設置を始めているようですので、カウントダウンは始まったな、という印象です。

こういった銘柄が、いずれ悪材料に反応しなくなる時期が必ずきます。そこはしっかり買っていきたいと自分は思っています。

 

 

以上、今回はスカイワークス・ソリューションズ(Skyworks Solutions)についてみてきました。

なお、上記はあくまでも個人的な見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資にあたっては自己責任で行っていただきますよう、お願いいたします。

以上。