大阪城公園のタコ焼き屋『宮本茶屋』の宇都宮タツ子が脱税で有罪に
大阪城公園のタコ焼き屋『宮本茶屋』の宇都宮タツ子が脱税で執行猶予付き有罪判決
インスタ映えがするとして人気化していた大阪城公園のタコ焼き屋『宮本茶屋』ですが、2014~16年の3年間で3億3000万円もの所得があるにも関わらずまったく確定申告をしていなかったことが発覚。
約1億3000万円あまりもの脱税をしていたとして同店の店主、宇都宮タツ子被告が所得税法違反の罪で訴えられた裁判で、大阪地裁は懲役1年、執行猶予3年、罰金2600万円を言い渡した、とのことです。
約40年前から豊国神社の敷地で「地代ゼロ円」で営業をしてきた『宮本茶屋』
宮本茶屋は約40年も前から豊国神社の敷地(大阪城の桜門すぐ)で営業をしてきたということです。
なお、週刊新潮の2018年8月の報道によると、地代はタダだったとのこと。
初代店主が亡くなった後も次女夫婦が店を存続させてきたとのことです・・・神社、地代タダ・・・なんででしょうね?
とりあえず、今回の件を受けて豊国神社は契約を解除したようです。
コンプライアンス上の問題にも発展する可能性を懸念したのかもしれません。
大阪城を背景にタコ焼きが食べられる店『宮本茶屋』~インスタ映えで売り上げ急増~
宮本茶屋の成り立ちがどういったものだったのかはわかりませんが 、大阪城公園内に出している露店で飲食物を提供しているのは宮本茶屋だけだったとのことです。
なぜ他の店舗がこんなに儲かる飲食物を提供しなかったのでしょうか・・・?
いろいろと事情があるのでしょうか??
なお宮本茶屋のたこ焼きは8個で600円とかなりお高い値段だったそうです。
数年前までは家族が食べていける程度の稼ぎしかなかったそうですが、ここ最近になってやたらたこ焼きが売れるようになったとのこと。
それもこれも、インバウンドとインスタのおかげとのこと。
関空のLCC誘致によって関西には大量の外国人観光客が来日。
また、インスタの流行で大阪城を背景にしてたこ焼きを撮りたい需要が急増。
これが宮本茶屋の売上急増に役立ったとのことです。
食べログのソフトクリーム写真があまりにもアレな『宮本茶屋』
食べログに『宮本茶屋』のページがあるのですが、そのなかのソフトクリームの写真がなんとも大阪らしくて哀愁漂うものがあります・・・
これ、原価めちゃめちゃ低いですね。
確定申告をする意識がなかった?『宮本茶屋』の宇都宮タツ子被告
『宮本茶屋』の宇都宮タツ子被告は、確定申告なんて一切したことがなかったそう。
どうやって確定申告をしたらいいのかも知らなかったとか。
ほんまかいな?
宮本茶屋はなぜ40年間まったく徴税されてこなかったのか・・・
驚いたことに、国税は宮本茶屋から40年間まったく徴税をしてこなかったことになります。
40年無申告でも33年は時効成立ですからお咎めなし・・・
いくらなんでも酷い話ですが、なぜこんなことが起きたのか。
可能性としては納税が一度もなかったために、税務署職員が申告内容を照会できなかった可能性。
近年になってやたら儲かりだしたということですから、取引先からの調査でバレた可能性はあります。
また、豊国神社の敷地内ですので、神社の収益に混ざっていると勘違いされた可能性もあります。
とりあえず、「商売は立地がすべて」を証明した宮本茶屋
宮本茶屋からみえる教訓は、「商売は立地がすべて」ということ。
ぶっちゃけ、食べログのソフトクリームの写真も、たこ焼きの写真も、お世辞にもおいしそうにみえません・・・というかショボい。
このたこ焼きで600円、ソフトクリームが400円は高すぎるでしょう。
普通の場所に出店していたなら、まったく儲からなかったはずです。
そう考えると、商売の基本のキは宮本茶屋はわかってたということになります。
脱税は高くかかることを証明した宮本茶屋
そしてもう一つの教訓は、やはりちゃんと納税をしましょうね、ということです。
節税はいくらでもしたらいいと思いますが、脱税はだめです。
ましてや無申告なんてもってのほか・・・
今回、脱税をしたことで豊国神社から契約を解除されてしまいそうなわけで、年間1億円を超える水準の所得がパーになりそうなわけです。
こんな割の合わないことはない、と思います。
真面目に納税してコツコツやっていればいいものを、ズルをして打ち出の小づちを失う・・・まったく愚かしいと思います。
宮本茶屋の一件は、納税を考えるにあたり、すごくいい教訓譚だと思います。
みなさん、ちゃんと納税しましょうね。
以上です。