エアアジア・エックスが成田空港の使用料滞納で撤退へ~資金繰りの問題は大丈夫か?経営破綻/倒産/破産の可能性は?

エアアジア・エックス(エアアジアX)の経営は大丈夫か?破綻/倒産/破産の可能性は?

 

エアアジア・エックス(エアアジアX)が成田空港の使用料滞納で撤退へ

 

エアアジア・エックス(エアアジアX)が成田空港の使用料を数億円滞納していると報じられています。

エアアジア・エックス(エアアジアX)は14日までに日本路線を全線運休すると発表していますので、回収できなくなる可能性があるということです。

 

エアアジア・エックス(エアアジアX)は数か月前から空港使用料を滞納中

関係各方面の話によると、エアアジア・エックス(エアアジアX)は数か月前から空港使用料を滞納中とのことです。

月数千万円の使用料が積もりに積もって億単位になっているとのことです。

なお、一回の着陸料は40万円程度とのことなので、億単位ということはかなり以前から徴収をしてこなかったことになると思われるのですが、具体的な数字はプレスリリースがないのでよくわかりません。

 

 

今回問題になっているのはインドネシア・エアアジア・エックス(エアアジアX)?

非常にややこしいことなのですが、今回問題になっているのはインドネシア・エアアジア・エックスだと思われます。

エアアジアの子会社にエアアジア・エックスがあり、そのエアアジア・エックスが49%出資しているのが、インドネシア・エアアジア・エックスです。

のこりの51%はPT Kirana Anugerah Perkasa(PTKAP)となっているようです。

Indonesia AirAsia to merge with Indonesia AirAsia X

上記によるとPTKAPの株主がインドネシアのエアアジア・エックスの株主でもある、みたいに書かれていますが、とりあえず自分の知識では確かちょっと違うんで、とりまPTKAPが51%出資と書いておきます。

ここら辺はいろいろごちゃごちゃしてて自分も自信がありません。興味のある方は調べてみてください。

とりあえず、資本構成上、エアアジアエックス本体とは別なはずです。

 

 

エアアジア・エックス(エアアジアX)はマレーシアの空港運営会社MAHBともトラブル

エアアジア・エックス(エアアジアX)はマレーシアの空港運営会社Malaysia Airports Holdings Bhd(MAHB)とも訴訟になっています。

AirAsia, AAX slapped with RM36.1m lawsuit by MAHB

なおこれに関しては、エアアジア・エックス(エアアジアX)側にも言い分があるらしく、空港設備が非常に非衛生的なのに払う必要なんてないだろ、ということらしいです。

 

なお、実際に空港の中で撮ったとされるゴミ箱に巣くうシロアリとウジムシの画像をtweetをした件で、エアアジアのAziz Laikar氏は呼び出し喰らったもようw

AirAsia man summoned by cops over tweet criticising airport’s hygiene

さらには、エアアジア・エックス(エアアジアX)のボスまで参戦

AirAsia boss slams klia2 operator over bee infestation

ハチの巣あるじゃねぇか、こんなサービスならカネ払わなくていいだろ、と言いたいのでしょうか。

だったらそんな空港から撤退すればいいだけだと思いますが・・・。

 

 

 

エアアジア・エックス(エアアジアX)の成田空港路線は搭乗率が好調なのに撤退・・・経営は大丈夫なのか?破産や破綻、倒産などの可能性は?

エアアジア・エックス(エアアジアX)の成田空港路線はそれなりに搭乗率が好調だということです。

なのに撤退、しかも空港使用料支払わず・・・

これは異常ですね。

何か起きているとみて良いと思います。

理由を明らかにしないあたりも非常に不審です。

エアアジアは倒産、破産、経営破綻などの問題はないのか?

という疑念が持ち上がっても不思議ではないように思います。

ぶっちゃけた話、近年世界中でLCCが破綻しまくっています。

昨年10月にはイギリスのモナーク航空が運航停止、ドイツのエアベルリンも停止しました。

エアアジアに関していうと、過去にエアアジア・ジャパンは2013年10月で一旦運行停止した過去があります。

近年では中国の海航集団に経営不安説が付きまといます。

景気が良い時は庶民も海外旅行をしまくりますが、景気が悪化すると真っ先にLCCは影響を受けることになります。

いま、世界経済が停滞しつつあるなかで、LCCの破綻、倒産は確実にどこかでおきる、と思われます。

 

 

 

エアアジア本体の決算はなかなかに資金繰りが・・・?倒産、破産、破綻の可能性は大丈夫か?

こちらはエアアジア本体のキャッシュフロー計算書です。

簡単にいってしまえば資金繰りのみえやすいものです。

ちょっと気になる部分があります。どこだかわかりますか?

 

今期、投資キャッシュフローがめちゃめちゃプラスなんです。

で、それはproperty,plant and equipment のproceeds from disposalによるものだと。

要するに設備の換金処分によるものだというのです。

そして、そのカネを財務キャッシュフローのRepayment of borrowingsに回してます。

要するに借金返済です。

世界的な金融引き締め状況によって、ここもと新興国を中心に金利が急上昇しています。

世界的な超金融緩和の時期に借りまくった新興国のイケイケ企業が息継ぎできなくなってきています。

エアアジアが倒産するか、破産するか、経営不安に取りつかれているかどうかは、自分はわかりません。

しかし、エアアジアがかなりあっぷあっぷしている姿が、このキャッシュフロー計算書からはみえるような気がします。

エアアジアの子会社、孫会社クラスであるインドネシア・エアアジアXともなれば、さらにあっぷあっぷな状態なのではないか・・・

そんな疑念が生まれても不思議ではない市場環境になっているように思います。

 

とりあえず、これをエアアジアのみの問題と捉えてはいけません。

東南アジアへの貸し出しをしまくってきた邦銀各行の状況にも影響してきます。

気をつけて見ていくべきでしょう。

以上です。