FOMC 2019年1月 パウエル議長が白旗を揚げてハト100%に
FF金利誘導目標2.25~2.50に据え置き
いっきにトーンをハト派に転換
前回は⇒【見通し】2018年12月のFOMCで注目すべきは、政策金利の見通しよりも、市場がどう反応するかだけ
2019年1月FOMC注目点
注目点はみっつ
- 段階的な利上げ方針を放棄して、忍耐強く見守る姿勢に転換
- 中国経済だけでなく、欧州経済にも減速感を指摘
- FRBバランスシート縮小方針を修正、柔軟化
とくに3は市場が求めていた内容。
これに対して満額回答を出してきたのが今回のFOMCのキモだろう。
今年は利上げ1回?もしくはなし?
今年の利上げは1回が限度
それすらかなり難しくなったと感じています。
理由は以下
- 1QのGDPは落ち込み必至(世界経済の問題、政府機関閉鎖の問題)で利上げ不可
- 2QのGDPの出るタイミング的に6月利上げ無理
- 7~10月の利上げはありうるが、よほど景気のいい場合
- 来年は大統領選なので、できたら9月のうちにあげておきたいところ
完全に白旗を揚げたパウエル議長
ドル流通量を根拠にFRBのバランスシート縮小方針を修正したのは特徴的。
完全に方針を転換しており、バランスシート縮小を根拠にリスク資産にベアポジションを組む動きは完全に消えるはず。
今後は、リスクの焦点がFRBから中国や欧州に移ります。
テーマの変化には要注目です。
以上。