2018年12月のFOMCで注目すべきは、政策金利の見通しよりも、市場がどう反応するかだけ
今年最後の重大イベントとなる12月の連邦公開市場委員会FOMCが迫ってきています
今回、大方の見方は利上げあり、来年の利上げ回数見通し引き下げ・・・というものでしょう。
エコノミスト調査でも、89人中2人以外は利上げを予想しているとのことです。
個人的にも利上げアリと見ています。
ただ、来年の利上げ回数の見通しはわかりません。
パウエル議長も、その周辺も、物価見通しに関してブレていると思っています。
米国内の雇用が強いことで物価には上昇圧力がかかる一方、世界的にみると景気に翳りが見えてきています。
しかし貿易問題で関税が引き上がれば物価が上がりますし、そこをどう捉えるのか、統一見解がみえません。
(夏ころには一時的要因は目を瞑るかのような説明も聞かれましたが、最近はそれがトーンダウンしているようにもみえます。)
とりあえず、自分は来年の見通しがどうなるかはとりあえず置いておいて、FOMCの決定を受けて市場がどう反応するかだけをみています。
今回、重要なのはFOMCの決定ではなく、決定を受けた後の動き
今回、本当に大事な局面だと思います。
特に株式市場は、極めて重要な局面だと言えます。
仕掛けようと思えば仕掛けられる状況です。
仕掛けた勢いが、センチメントの悪化を作り上げられる。
離れたところにまでノックインさせていけるだけの勢いをつけられる状況です。
株価がセンチメントに動かされるだけでなく、センチメントが株価に動かされやすい状況となっており、尻尾が胴体と脳味噌をぶん回す展開となることもありえます。
また、直近安値を割ってますので、もし仮に今回のFOMCの結果がマーケットフレンドリーであったとしても、発表後おおきく戻したところから再び下抜いてくる可能性も十分に予想されます。
とりあえず前回も書いた通り、基本的に下向きにみていて良いと思っています。
前回の見通しはこちら⇒基本は戻りを売る流れ
以上。