今朝(2018年2月27日)の日経朝刊
次世代通信「5G」、19年商用化に動く世界
について書きます。
要約すると
- 世界最大のモバイル機器見本市Mobile World Congressがバルセロナで開催中
- 各国通信機器メーカーや通信事業者が相次いで5Gの商用展開の前倒しを表明
- 米ベライゾンワイヤレス・・・早ければ19年前半にも商用展開開始
- 韓国KT・・・19年中に商用化
- ドコモ・・・20年に開始、19年から投資本格化
- 20年までに国内だけで関連投資額10兆円
- 5G(第5世代移動通信システム)になれば低遅延、高速大容量、同時多接続が可能
- 自動運転やIoTに使える
・・・・・・なんのこっちゃかわかりません。
中卒の脳みそにはむずかしすぎます。
なので、5GとかIoTの細かい説明はWikiとか見てください。
おいらには説明するほどの知識がありませんし、Wiki読む方がぜったい理解が早いはずです。
まぁ、とりあえず、
凄そうだなぁ
ってことだけでOkだと思います。相場のテーマなんてそんな理解でいいんです。
ここで、過去の通信規格の流れをみてみます(ガラケー中心だった3Gの時代はスルーします)。
3.9G(LTE) ・・・3Gの拡張版。ナンチャッテ4G
- 2010年12月 Docomo Xiサービス開始
- 2012年2月 Softbank Softbank4G開始(4Gと名前はついているが、中身は3.9G)
- 2012年9月 KDDI au 4G LTE開始(おなじく、中身は3.9G)
4G・・・モノホンの4G
- 2014年5月 KDDI au 4G LTE CA開始
- 2015年3月 Docomo LTE-Advance、Premium 4G開始
こんな感じになってます。
ちなみに5Gも、初期の段階では4Gの基地局との併存をするナンチャッテ5Gとして始まる予定です。本格運用されるのは2022年頃からと予想されています。日経の報道通りに一年前倒しということなら、2021年頃からということでしょうか。
とりあえず過去の比較をしてみたいので、上記の3.9G開始2010年12月と、4G開始2014年5月を各企業のチャートと比較してみようと思います。
まずは計測機器大手のアンリツ(6754)のチャートとあわせてみます。
左側の赤い線が3.9G開始2010年12月、右側の赤い線が4G開始2014年5月です。
基地局の計測機器を販売する企業ですから、基地局整備中の方が上昇率が良いです。むしろ、正式サービス開始で落ちてます。おおよそ正式サービスの5年くらい前から動き始めています。もし2022年に正式5Gが開始するのなら、2017年から株価が動き始めているのも頷けます。
SAWフィルターやMLCC(積層セラミックコンデンサー)の村田製作所(6981)も見てみましょう
プレ4Gでも上がってはいますが、さほど大きくありません。むしろ、正式4Gになる一年半くらい前から大きく動き始めています。今回も同じだとすると、2020年半ばくらいに動き出すということでしょうか。一年前倒しなら2019年半ばかな?
中国の端末機、基地局設備などを製造するZTE(763)
中国では2013年終わりあたりで4Gが提供されているのですが・・・株価とはあまり関係性は見られません。
通信用半導体大手クアルコム(QCOM)
正式サービス開始5年前くらいから上がり始め、正式サービス稼働とともに株価は下落に転じています。意外や意外、逆相関です。
それぞれの銘柄が今回も過去のパターンをなぞるとは言いませんが、ひとつ言えることは
「5G関連で騰がる株」
みたいな大衆向け経済紙(東洋経済とかあの手のやつです)の企画があてにならないだろうってことは確かです。逆相関の場合もあるのですから。
また、ネット上にはアルチザ、サイバーコム、ラック、ブロードバンドタワー、理経、ネクストジェン、構造計画研究所などといった小型株を進める人もいますが・・・まぁ、イナゴ向けだと思います。うさんくさく感じます。(あくまでも個人的意見です)
おいら的には、向こう2年くらいをかけて、村田製作所、太陽誘電などが大きく押したところをコツコツ狙っていけば良いと思っています。あとはZTEかな。業績がついてくるなら買っていきます。アンリツは既に動いてしまっていてバリュエーション的に高いですからスルーです。
とりあえず、2021~22年にピークが来るようなテーマですから、まだまだ本格的な動きになるには早すぎると思います。かといって小さいテーマではありません。凄く規模の大きなカネが動きますから、いつ波がきても乗れるように準備運動はかかさずしておいた方が良いと思います。
以上です。
なお、上記はあくまでも中卒くんの個人的見解ですので、投資にあたっては自己責任でお願いします。