ジャネット・イエレン前FRB議長が「利下げもありうる」と指摘

ジャネット・イエレン前FRB議長が「利下げもありうる」と指摘

 

ジャネット・イエレン前FRB議長、利上げ、利下げ双方の可能性を指摘

FRBの前議長、ジャネット・イエレン氏が今年のFRBの政策について、利上げ、利下げどちらの可能性も指摘しています。

Janet Yellen: Possible next Fed move is a cut if global growth continues to slow

I expect solid US growth in 2019, says former Fed Chair Yellen from CNBC.

 

 

世界経済は中国、欧州に落ち込みが見られ、それがアメリカに波及するなら米国も利下げが必要になるだろう、ということです。

市場の大方の予想では、今年は利上げ1回、もしくは0回といったところです。

とくに先日の雇用統計の大幅な上昇を受けて、利上げはあるだろうと見る向きが多い状況です。

一部、利下げ確率を語るエコノミストもいますが、そういった見方にジャネット・イエレン前FRB議長が加わったことは、非常に影響が大きいと思います。

 

 

 

ジャネット・イエレン前FRB議長「米経済は堅調で力強い」

ジャネット・イエレン前FRB議長に言わせると、米経済は賃金上昇が個人消費を引き上げており、経済全体をみると力強いという判断をしています。

昨年の水準ほどではなくても、堅調な成長を遂げる可能性は高いだろうとしています。

しかし、中国の鈍化に加えて、欧州が急減速している。

それらが米国にも波及するのではないかとみているようです。

 

 

 

ジャネット・イエレン前FRB議長の影響力

ぶっちゃけて言いますが、自分は歴代FRB議長のなかで、ジャネット・イエレン前FRB議長は最強だったと思います。

市場とのコミュニケーション能力などはもとより、その見通しの正確さには非常に安定したものがありました。

たぶん、誰よりも間違いのない予想を立てる人だと思っています。

新債券王とかも市場では人気がありますが、彼は予想にヤマっ気があります。

自分もそうですが、マーケットに参加しすぎた人は、えてして予想にかなりの面白さを含めがちです。

ジャネット・イエレン前FRB議長にはそれがありません。

そういったマーケット特有の山師な匂いがまったくない。

すごく真摯にものを眺める、素晴らしい研究者だと思います。

そして、素人にもそれをわかりやすく伝える能力にも長けた方です。ほんと素晴らしい。

その方が、さらなる世界経済の下落の可能性、アメリカ経済の低迷の可能性にすら言及したというのは、ただ事じゃないわけです。

 

 

ジャネット・イエレン前FRB議長の発言をマーケットは徐々に消化していく可能性

市場には、未だにジャネット・イエレン前FRB議長を信奉する人はいます。

あとを継いだパウエルさんがあの調子ですから、イエレンさんのままならよかったのになぁ、と思っている人は多い。

そのジャネット・イエレン前FRB議長が下落リスクについて言及したわけで、それはかなりの影響力だと思って良いと思います。

以上です。