『ダイナミックマップ基盤(DMP)』が『アシャー』買収~地図データ分野でトヨタとGM提携へ

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『ダイナミックマップ基盤(DMP)』が『アシャー』買収~地図データ分野でトヨタとGM提携へ

 

トヨタ系『ダイナミックマップ基盤(DMP)』がGM系『アシャー』を買収へ

トヨタ系の地図データ会社『ダイナミックマップ基盤(DMP)』が、おなじくGM系のファンドが出資する『アシャー』を買収することで合意したとのことです。

買収金額は200億円。

この資金をINCJ(旧産業革新機構)と三菱電機が第三者割当増資による出資の形で引き受けるとのことです。

 

『ダイナミックマップ基盤(DMP)』がGM系『アシャー』を買収する意味

今回、『ダイナミックマップ基盤(DMP)』がGM系『アシャー』を買収する意味としては、自動運転を見据えてGoogle傘下のウェイモが展開するデジタル地図データ事業に対抗するため、との解説が広く行われています。

確かにそれはあるでしょうが、しかしそれだけではないと思います。

簡単に言ってしまえば、自動車産業のブロック経済化が進んでおり、地図データを抑えなければ車の販売すらできないことになりかねない・・・そんな状況になりつつあるからではないか、と思われます。

 

 

『ダイナミックマップ基盤(DMP)』と『アシャー』は自動運転に不可欠な3次元デジタル地図データを開発

自動運転には3次元のデジタル地図データが必要です。

それも、常に更新され続けるデジタル地図が必要です。

たとえば、ある道路で工事が行われていたら、他のクルマにもその情報をクラウドを介して伝えたりします。

ある道路に災害で立木が倒れこんでいたりしたら、そのデータもクラウドを介して他車と共有したりします。

さらには、周囲を走る車の量だとか、交通規制の情報だとか、そういったものも共有されます・・・それがデジタルマッピングの意味です。

こうやってデジタルマップをクラウドを介して共有することで、例えば立木や道路工事現場へ突っ込むなどの事故を未然に防いだりだとか、交通渋滞を避けてルーティングしたりだとか、安全面でも利便性の面でも、今とは格段に違った水準のサービスが提供できるようになります。

 

 

『ダイナミックマップ基盤(DMP)』や「アシャー」の他にも多数の3Dデジタルマッピング企業

今回、『ダイナミックマップ基盤(DMP)』と『アシャー』の提携を非常に大きな出来事のように日経は伝えていますが、実際にはそれほど大きな提携とも思えません。

ぶっちゃけていうと、負け組同士の組み合わせではないか、と個人的にはみています。

少なくとも現時点では、抱える車両は大きいですが、しかしトヨタとGMだけとも言える組み合わせです。

世界をみわたすと、まずこのデジタルマッピングの最大手はドイツのヒアです。

ノキアのデジタルマッピング部門であったヒアは、ドイツのVW傘下アウディ、BMW、ダイムラーによって買収されました。

現在、ヒアはALLドイツ車のデジタルマッピング戦略を担う企業であり、世界的にも最大手となっています。

 

 

そして、外してはならないのがGoogle系の地図情報データ企業です。

こちらは同じくGoogle系の自動運転開発部門ウェイモとともにあり、ジャガー、Tata、フィアットクライスラー、ルノー、日産、三菱自動車などがこれを利用しています。

 

 

さらにはオランダのTomTomです。

こちらはアップルと提携してマップ提供していますが、自動車向けでも大手のデジタルマッピング企業であり、日本ではデンソーと提携しています。

地図大手TomTom株暴落~ルノー日産がGoogleと提携との報道で~Waymo(ウェイモ)との関係は?

自動車分野ではTomTomはかなり負け戦の雰囲気が出ており、もしかすると、欧州ではトヨタはTomTomと組むのではないか、という感じがします。

ルノー・日産・三菱連合がGoogle系Waymo(ウェイモ)と自動運転分野で提携~TomTomと手切れか

 

そして、中国にはアリババ系「高徳地図」、バイドゥ系「百度地図」およびその百度地図を用いた自動運転向け地図アポロ計画があります。

 

 

 

 

今回の『ダイナミックマップ基盤(DMP)』とアシャーの統合は、あくまでも日米の一部がくっついただけにすぎません。

全体でみれば再編はまだ始まったばかり。

今後は、この地図データサービスが非関税障壁として機能する可能性もある。

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その可能性についても十分に理解しておいた方がいいのではないか、と思います。

以上。