【7272】ヤマハ発動機の業績と株価~二輪車大手、マリンボート、半導体後工程の製造装置なども

【7272】ヤマハ発動機の業績と株価

今回は二輪車大手でマリン事業、特機事業、産業用ロボット、半導体製造装置など多様な製品を作っているヤマハ発動機についてみていきます。

まずはヤマハ発動機の会社説明・事業説明から始めます。


ヤマハ発動機の会社説明、事業説明

ヤマハ発動機は静岡県浜松を地盤とする二輪車・オートバイのメーカーです。

二輪車で培った製造技術をもとに

プレジャーボート用の船外機、ウォータービークル、ボートなどのマリン事業

サーフェスマウンターなどの半導体製造装置、産業用機械を製造する事業

ゴルフカーや汎用エンジンを製造販売する特機事業

電動アシスト自転車などを販売するその他事業を展開しています。

 

 

ヤマハ発動機の2018年Q4業績

https://twitter.com/chu_sotu/status/1096596701022871553

ヤマハ発動機の2018年Q4業績は前年比減益でした。

売上の伸びが前年までと異なり0.2%の増収でしかありませんでした。

この影響が響いています。

 

 

 

ヤマハ発動機の2018年Q4業績~営業利益変動要因

https://twitter.com/chu_sotu/status/1096596774385475585

ヤマハ発動機の2018年Q4業績は、増収効果と収益性改善が増益効果として現れた一方、原材料価格上昇、販管費増加、開発費増加と為替影響により、対前年比で減益となりました。

なお、為替影響がなければほぼほぼ横ばいの決算となっています。

 

 

 

 

ヤマハ発動機の2018年Q4業績~セグメント別前年比比較

https://twitter.com/chu_sotu/status/1096598895721762816

https://twitter.com/chu_sotu/status/1096596855243198464

セグメント別にみると、主力の二輪車事業が先進国、新興国ともに減収減益であったことが気がかりです。

新興国経済は2018年全体を通じてさほど悪くない状況でしたし、4輪車メーカーなどの中には大きく新興国で稼ぐ企業も多かったわけですが、ヤマハ発動機の2輪は不振だったようです。

一方でマリン事業は好調に推移。

半導体製造装置やロボットも各社不振ななか、ヤマハ発動機は増収増益をキープしているなど、事業部門ごとに濃淡のある展開となっています。

その他部門の電動アシスト自転車は価格競争激化の影響か、利益率が低下している模様。

なお、ヤマハ発動機は半導体製造の後工程を行っている新川とアピックヤマダの買収、子会社化を発表しています。

アピックヤマダと新川をシリコンサイクルが直撃~ヤマハ発動機の子会社化へ

両社ともかなり業績を悪化させており、2019年はこの立て直しのためのコストが先行する可能性があります。

 

 

ヤマハ発動機の株価

日足

週足

ヤマハ発動機の株価は、この決算を受けて下落しています。

なお、PERは8倍を割れており、やや割安な水準にみえますが、自動車、二輪車事業の企業は概ねPER6倍~10倍程度ですので、セクター的にみれば標準的な株価といえます。

 

現在、ヤマハ発動機に限らず、この業界全体を覆う問題として、電動化、EV化の進展があります。

産業構造が大きく転換する可能性があり、開発費の増大、技術革新による既存設備の減損、新しいライバルの出現などなど、多くの点で要注意な展開となっています。

実際のところは、まだまだ二輪車における動力源としてみた場合、電動は充電の手間などの点で既存の原動機に勝てない状況と思われますが、それもじきに変わっていくはず。

そうしたときに、大きくゲームチェンジがおきる可能性があります。

もちろん、ヤマハ発動機やホンダなどもそういった機種を出してはいますが、新興のライバルなども立ち上がってきており、既存技術の延長線でない場所で戦わなければいけない状況になりかねない。

そのことが、ヤマハ発動機における一番のリスクかと思われます。

以上。