ボーイング737MAX8型機がまた墜落事故!~インドネシアのライオンエアに続き短期間に2例目
エチオピア航空のボーイング737MAX8型機が墜落事故
報道によると、エチオピア航空の運行するボーイング737MAX8型機が墜落事故をおこしたということです。
ボーイング737MAX8型機による墜落事故は、2018年10月28日に起きたインドネシアのライオン・エアに引き続き2例目。
非常に短期間で立て続けにおきており、ボーイング737MAX8型機の安全性に対する懸念が浮上しています。
エチオピア航空のボーイング737MAX8型機の墜落事故について
今回発生した墜落事故は、エチオピア航空3月10日、アディスアベバ・ボレ空港発ナイロビ行きET302便(ET-AVJ)で起きたものです。
この日、ET302便2クラス160席には乗客149人と乗員8人が乗っていたとのこと。
離陸6分後の午前8時44分にレーダーから機影が消え交信が途絶。
オロミア州ビショフツ付近で墜落した可能性があるとのことです。
ボーイング737MAX8型機で相次ぐ墜落事故~インドネシアのライオン・エア
ボーイング737MAX8型機を巡る墜落事故はこれで半年のうちに二件となり、非常に高い率となります。
前回の事故はインドネシアのLCCライオン・エアで起きました。
ジャカルタ発パンカルピナン行きJT610便(PK-LQP)の墜落は2018年10月28日に発生しましたが、その後の調査は難航、未だに結論が出ていません。
墜落事故が相次ぐボーイング737MAX8型機のスペック/諸元
ここでボーイング737MAX8型機のスペックをみていきます。
ボーイング737MAX8型機はボーイング737-800型機の後継機で、CFMインターナショナル社製「LEAP-1B」エンジンを採用。
新型ウイングレット「split-tip winglets/スプリット・シミタール・ウィングレット」により燃費の向上を図っています。
(なお、複雑性を増すため損傷の可能性は高まりますが、ボーイングによればウィングレットの損傷があっても飛行に問題はないとのこと)
その他、スペック、諸元についてはWikipedia参照
座席数 | 162 (12F + 150Y)[42]~ 200 最大 |
胴体径 | 3.76 m |
全幅 | 35.92 m / 117 ft 10 in |
全高 | 12.3 m / 40 ft 4 in |
全長 | 39.5 m / 129 ft 8 in |
最大離陸重量 | 82,190 kg / 181,200 lb |
最大着陸重量 | 69,309 kg / 152,800 lb |
無燃料重量 | 65,952 kg / 145,400 lb |
貨物容量 | 1,543 ft3 / 43.7 m3 |
航続距離 (2クラス)[41] | 3,515 nmi (4,045 mi; 6,510 km) Max 200: 2,700 nmi (3,107 mi; 5,000 km) |
燃料容量 | 6,853 US gal / 25,941 l |
エンジン (× 2) | CFM International LEAP-1B |
推力 (× 2) | up to 28,000 lbf (125 kN) |
巡航速度 | マッハ 0.79 (522 mph, 842 km/h) |
ファン直径 | 69インチ (175 cm) |
中国民用航空局、墜落事故が起きたボーイング737MAX型機の運行を停止命令
今回の事例を受け、中国の航空行政を行う中国民用航空局は急遽ボーイング737MAX型機の運航停止を命令。
これにより、中国南方航空、中国東方航空などが保有するボーイング737MAX型機が飛行できない事態となっているとのことです。
(ただ今回の措置に対しては、かなり政治的な意図もあるのではないか?との見方が出ています。)
墜落事故発生のボーイング737MAX8型機は全日空(ANA)が大量導入予定
なお、ボーイング737MAX8型機ですが、日本では全日空(ANA)が大量導入を予定しています。
スケジュールとしては2021年から順次導入、最大30機を購入予定とのことです。
つい先日、1月30日に契約したばかりです・・・うーん。
ボーイング737MAX8型機の墜落事故でエアバスA320neo型機に特需か?
なお、ボーイング737MAX8型機に対抗する機体としては、エアバスのA320neo型機が存在します。
さきほどの全日空(ANA)も、ボーイング737MAX8型機だけでなくエアバスA320neo型機も購入契約を結んでいます。
どちらもナローボディの機体であり、スペック的にも近いものがあります。
もしもボーイング737MAX8型機に深刻な問題が起きているならば、エアバスA320neo型機に特需が発生する可能性があります。
ボーイング737MAX8型機を避けようという動きも出ているようです。
今後の動向には注目が集まっています。
以上。